4月の初めのこと。
もうすっかり春なのに例年に比べてなんだか落ち込み気味。
そんな中、ふと思い立った。
「そうだ、海を観に行こう。」
※海を観に行くまでの前フリが長い
という訳で仕事終わり(当方夜勤マン)に久しぶりに小樽へ。実は某書店(後述)だけのとある漫画(これも後述)の新刊特典が気になってはいたものの「漫画の特典目当てだけでわざわざ遠い本屋へ行くのも・・・」と日和っていたが、ここ最近のフラストレーションが悩む私の背中を押した。
目的地は小樽築港駅だが、書店が開くまでまだ時間があったのと、せっかく小樽へ来たならアレ買うか!と思い、ひとつ隣の小樽駅へ。
これこれ!
JR小樽駅構内にあるパン屋「小樽サンジェルマン」限定の「小樽なると屋のざんぎ塩パン」。ソフトな塩パンの中に、小樽のザンギ専門店・なると屋の大きいザンギ(唐揚げ)が丸ごと1個入った、炭水化物と揚げた鶏のコンビが好きななら間違いなしの逸品。列車が出るまでの間、朝ごはんがてら一ついただいた。うーん、会いたかった味・・・
ザンギ=醤油ベースの濃い味付けの唐揚げの印象が強いけど、なると屋のザンギは塩ベースであっさり味で薄衣、そしてデカくて食べ応えがある。唐揚げは醤油より塩派なのもあってか、他人の力で作られた唐揚げの中では結構好きなやつのひとつ。
このパン、数年前に小樽サンジェルマンと系列店のレフボンにて期間限定で販売されていて、あまりの美味さに、当時は狂ったようにリピしていた。過去イチで好きだと言っても過言ではない。去年の秋に所用で小樽へ行った際、たまたまフラッと寄った小樽サンジェルマンにしれっと置いてあるのを見た瞬間、テンションがブチ上がり、思わず2個買ってしまった。今回も3個買ってしまった。頼むから再販してよォ・・・
↓当時の紹介ページ。断面図にでかいザンギが入っているが、実物もガチでこんな感じ。
https://lairbon.co.jp/newsdetail/?id=2091
小樽駅の推しポイント。4番ホームのタイポグラフィーがヨットなところ。
レトロな外観はいつ来てもノスタルジックな気分に浸れて良い。
むかい!?(我推しの名字が向井マン)
で、小樽築港駅へ行き、お目当てのブツをゲット。毎週ジャンプラで欠かさず読んでる漫画が遂に待望の単行本を出したので買いに来たワケ。
いや~ウイングベイの道長過ぎワロタ。書店までの道程遠すぎ。歩けど歩けどひたすらに果てなき道。運動会の100m走の徒歩バージョンやってる感があった。ていうか絶対に100m以上余裕であるな。何とか本屋に辿り着くも、漫画コーナーを見つけるのに手間取り(吹抜けがあるモール内の本屋とか初めて来た)、たった一冊の新刊を探すのにも手間取り(探すのが下手すぎて5分以上かかった)「売り切れか・・・?」と諦めた矢先に見つけて喜びもひとしお。最初の方で「特典の為にわざわざ遠出なんて・・・」とか抜かしていたけど、これだけでも十分だった。喜久屋書店 小樽店、非地元民としては近場の本屋ではなかなか味わえない行きごたえ(?)とクエスト感があった。
特典は別の店舗のもあったけど、イラストに若干の向井秀徳さんみを感じて惹かれたので喜久屋書店版に。この単行本の感想も近々書きたい。
蛇足。本を買った後に寄ったトイレの手洗い場の4分の3が使用不可だった。そんなことある?
前フリがかなり長くなってしまったが、いよいよ目的の海へ。ショッピングモールを出ると微かに潮の香り。毎度アガる。
小樽の海は電車で眺める事は何度かあっても、こうして海辺に近付く事はあまり無かったので何だか新鮮。海を観るなら砂浜とセット派だけど(そもそも海ウォッチスタイルに派閥があるのか)、海浜公園だとベンチがいっぱいあるから気軽に腰かけて休めるのがいい。行った時、まだ若干の雪が残ってた影響か、ブルーシートがかかってて座れなかったけど。
それでも最低限、海さえ見られりゃそれでいい。酒もあれば尚良し。
ちなみに今回買った缶チューハイは料理に合う食中酒がコンセプトなので、当然食べ物と合わせながら飲む方が美味しい。でも、元々好きなお酒シリーズの新商品と「まあ単品でもイケるやろ!」という謎の自信で買うも、まあ・・・なので先に買っておいたザンギ塩パンをもうひとつ頂いた。残りの2個は帰った後にゆっくり食べようと思っていたのに・・・(自業自得)酒自体は華やかな香りが心なしか強めでいい感じ。最近は食事に合わせやすい甘くない缶チューハイが色々出始めてる印象で良き。
良く見てみると、魚の大群が規則正しくうようよと泳いでいる。命尽きた魚や、群れとは違うスピードで悠々と一匹で泳ぐ黒っぽい魚も所々にいた。案外魚も人間と同じような世界なのかも知れない、なんてぼんやりとセンチメンタルになったりした。
次の日も仕事だったので、昼頃には早々と撤退。本当なら休みの日にでも行きたかったが、前述の漫画本は一冊無かったし、色々と湿っぽかった感情が少しはマシになったので、たまにはこういう気晴らしもアリだと思った。夜勤明けの後にする事では無いけど!(じわりじわりと身体に来る疲れを感じながら)
さらばだ小樽、またいつか。