最近、人生で初めて髪の毛のブリーチをした。
もう髪の毛を短くしようと思っていて、でもせっかく伸びたしと思って毛先だけブリーチしてみた。今までも何度も髪の毛を染めてきたけど、やっぱりブリーチするのとしないのとでは印象の変わり方が段違いだ。
わたしの家庭は身なりに厳しかったので、学生時代はブリーチなんて考えられなかった。(大学生のときに憧れと反抗心から左耳の軟骨にピアスを開けたことがあるけど、それがバレて死ぬほど怒られたことがある。)社会人になって自分で稼いだお金で好きなように暮らせるようになってからも、心の奥底になんとなく「そんなことをしてはいけない」という意識がへばりついていた。
今回なぜ踏み切れたかというと、この年末は帰省しないと決めたからだ。転職活動を進めたかったし、帰省客でごった返している新幹線に往復3万円かけて乗ってまで帰るほどの体力・気力がなかったから。
30にもなって親の目線が気になるなんて情けないと思う。でもこれぐらい安心材料を作っておかなければ行動に移せなかった。いつまで囚われているつもりなんだろうと思うけど、人間そんなに変われないものである。
毎日鏡をみて、自分の髪の毛がカラフルなのは新鮮でたのしい。これからも自分が好きな格好をしたいし、自分の思うままに行動したい。抜けた黒色の色素の分だけほんのちょっと心が軽くなった経験だった。