結局反トランス本は出版されそうだ。KADOKAWAのときは、ツイートの文面からトランスジェンダーへの悪意を感じた。協力依頼をしていたアカウントからも、わかってしていることが伝わってきた。対して、今回の産経のツイートからは、「あの話題の本、出します!評価良いです!タブーに触れた本を出します!」の印象を受ける。あれだけの批判が為されたにも関わらず、何も伝わっていないのではないかと思う。
産経のツイート内容で気になるのは焚書であろう。KADOKAWA批判の際も焚書だとのツイートを見かけた。しかし、批判をしていたのは権力を持たないものたちだ。そのものたちに焚書はできない。批判することしか出来ないからだ。批判を受けたのち、出版するか否かを選択できる。KADOKAWAは否であったが、産経は出版するだろうと思う。
「書を焼くものは人を焼く(殺す)ようになる」とKADOKAWA批判の際ツイートしているアカウントがあったが、実際に死んでいるのは誰であろうか。
こういった本は、あれは同じ存在ではないと、劣っていると、我々を攻撃しようとしていると語りかける。そうして起こるのが差別である。差別により人は死ぬ。歴史が語っているのだ。今もなおこの歴史は更新され続けている。差別は人を殺す。歴史に学ばないものはいずれ差別によって人を殺すだろう。