自分が作るにあたって、印刷所のサンプル画像以外で作った人の記録があんまり検索に引っかからず当日まで不安だったので、記録を残しておきます。
プリントオンさんの「エンボスニスセット」で、ホログラムペーパー195kgレインボーを使用した同人誌の装丁です。
ホログラムペーパーレインボーにマットPPを施すと、レインボーの輝きが抑えられて上品な輝きになるのですがエンボスニス加工を施した部分だけは、レインボーの輝きが復活して面白い効果が得られます。
という説明の、実際の面白い効果がどうなったかという記録。
なんと!!!とってもかわいい!!!!虹色にキラキラしてる!!!!
レイヤー構成
エンボスニス加工部分
白押さえ部分
カラー部分
このセットのいいところは、なんといっても面積問わずニス加工が使えるところでしょう。しかも、かなり細かい部分まで加工してくれる。似たような加工にエナメル加工がありますが、プリントオンさんだと「表紙1~4の全体面積 30%まで」という制限があります。で、使い方次第では全面箔押しのように使える。(実際、複数人から箔押し?と訊かれました)
上の図にあるように、カラーレイヤーも不透明度を下げて薄めの色にしたためかどこから見てもキラキラします。めっちゃかわい~~~~~!!!
ニス加工されるところもすべてカラーレイヤーから該当の場所を透過して色を乗せないようにしたので、元のホログラムペーパーの色がよく出ています。色を乗せたのはタイトルの縦読み部分のみ。白押さえしたのは背表紙部分のみです。ニス加工が多少ずれることも考えて、カラーレイヤーの消した部分はエンボスニス加工レイヤーのデータより1px大きめに消しています。
全面箔押しなんて100冊どころか50冊も刷れないピコ手には大赤字覚悟の夢の装丁ですが、この使い方でいちばん早い早割に入れてフェアの+5冊を選択すれば、まあ、完売すれば印刷代がそれなりに回収できます。(価格設定やページ数にもよるでしょうが)
デメリットは、どうしても傷つきやすいところでしょうか…。PP加工してても、指紋がついたり爪が引っかかって表面にあとはつきやすいです。そのため、納品時は1冊ずつ色上質紙を挟んでもらってました。
ついでにこの本は自カプの再録本だったため、きき紙(見返し)と遊び紙を前後で変えるオプションもねじ込んだのでオーダーメイドとなり、〆切がいちばん早い早割よりさらに6日早まりました。
巻頭側
巻末側
ミランダのきき紙をやりたかったから!ミランダのあさぎを巻頭の遊び紙、巻末のきき紙に。ミランダの空を巻頭のきき紙、巻末の遊び紙にすることで、左が緑!右が水色!という自カプの左右を絶対に違えない、強火オタク装丁である。同じ配色になるから写真じゃ巻頭と巻末がわかりにくいですね!!
正直最初はこのミランダのきき紙をやりたい!しかなかったのでなんでホログラムペーパーのエンボスニス加工になったのか全然覚えてない。当初はパチカカバーにしたいって思ってて…でも予算的に厳しいから他にしようとして……やっぱ全面加工できるのが強いって思ったのかなー。
基本的に同人誌を作るとき、装丁を決めて表紙を作ってから本文を作るタイプなんだけど今回は完全に中身から作って最後に装丁・表紙になりました。
表紙、装丁から決めて作った2012~2020年の同人誌まとめは↓