ヒプムビくん(悩)

tndr215
·
公開:2025/1/29

前回書いたように来月、ヒプマイ映画(通称ヒプムビ)が公開される。

この映画は、48通りのストーリーと7種類のエンディングがある。(新曲も16曲ある!)観客のリアルタイム投票によって上映中にストーリーが分岐し、最終的に7チームのうちどこかが優勝するエンディングに辿り着くようになっている。「ファイナル・ディビジョンラップバトル」という位置付けで、「トーナメントバトルに勝ち抜いたディビジョンが優勝する」というルールはこれまでどおり変わらない。けど、推しディビの優勝ルートを含め「トーナメントで起こり得る全てのストーリー分岐があらかじめ用意されている」、超・画期的な映画、それがヒプムビくん。

超・大規模ゲームブック映画の弊害

この仕組み、一人の観客が全ルートを観るのはほぼ不可能に近い。1回2回の鑑賞では推しディビの優勝エンディングに辿り着けるかもわからない。だからこそ、「○○ディビジョンの優勝を見たい人で、この上映の日に集まりませんか?」というファン主導の企画がどこかで立ち上がってんだろなーと思っていた。

すでに、実際にそういった企画を立ち上げた人たちがいたらしい。そしたらなんか「うわ、○○ファンの民度低すぎ」「人集めて行って、わざと別ディビに投票しよっかなw」とかいう悪意まで目に入ってしまい…………お前らまだそういうことやってんのかよ!?という気持ちでいっぱいになってしまった。上映期間のうちの、たった1回の上映でどこが優勝しようと「今回はこのディビが優勝だったな」で終わる話なんじゃないの??「わたしが観に行く日に、特定のディビを優勝させようとする人が集まるなんて許せない!」ってなるの??なんなの???それが嫌ならもう円盤待つしかなくない???

ヒプノシスマイクのバトルはとにかくオタクから金を巻き上げ、金の力で推しディビジョンを優勝させるコンテンツ。「バトル」を主軸にしたコンテンツだからこそファン同士も勝手に揉めるし、ファンからもジャンル外のオタクからもこれまでの方式は問題視されてきた。だからそれを解決するためにこの映画が企画されたはずで……なのに結局オタクは揉めんのかい!血の気が多いんだよヒプマイのオタクは!!

このシステム、わたしに向いていない

そんなわたくしは最近は熱心にヒプマイを追ってなかったけど、劇場のデカデカスクリーンで好きな男(帝統くんと空却さん)が活躍する姿、見てぇ〜!映画館の音響で、バチボコかっけぇラップ聞きてぇ〜!とは思っております。でも、前回書いたように「キャラクターの感情を軸にストーリーを深く読み込みたいタイプ」だから「同時期に他の人が知っているストーリーを自分はまだ知らない」という状況がストレスすぎる。単純にこの仕組みとわたしの性格の相性が悪すぎる。「その分岐、まだ観てないな…」ってなるたび悩みが増えるだろうし、結局、何回観に行けば満足できるの?わからん。運良く1回目でシブヤの優勝を観られたとしても、絶対に「他の世界線も観たい」って思うの、わたしの場合。時間もお金もいくらあっても足りない!!!

この映画、4年もかけて制作して、新曲16曲も作って、声優さんの収録も膨大で…当然ながらとんでもない労力とお金がかかっている。 普通なら思いついても実現しないような無茶なことを、金とヒップホップへの情熱があるからやってしまう。それがヒプノシスマイク…!なんてバカなことを真面目にやるんだお前は……!!

でも、わたしがヒプマイのストーリーをちゃんと追わなくなった理由もここにある。ヒプマイのシナリオは、キャラクターの感情の一貫性がないことがめちゃくちゃ多い。2020年にハマった当初は、ドラパを聞いた順番もめちゃくちゃだったし「わたしが知らないだけで、このキャラが今こういう感情でこういう態度を取るのにはちゃんと理由があるんだろう」と思ってどんどん深掘りして、自分なりに時間軸の流れを整理したりもした。しかし、結局何もなかった…ということばかりだった。

で、今回の映画みたいに「投票でストーリーが分岐する」となると、キャラの感情のブレもさらに大きくなるに決まってる。もしこれが本当にゲームブックだったら、好きなペースで全部のルートを読めるからストレスにならないけど、映画という媒体だとどうしても「この分岐まだ観れてない!」って状況になってしまう。これが、わたしとヒプマイの「シナリオ」との相性の悪さ。ドラパを聞くのが止まってるのも、帝統くんの過去に関わるところからなので…。だって絶対わたしが思ってるような原因、埋まってないもん。

公式の悪ノリと勢いをいかに受け止められるか

ヒプマイ公式くんは「ファンを楽しませたい!」「新しいことに挑戦したい!」という熱量があるのはめちゃくちゃ伝わる。それは、ジャンルとしては素晴らしいこと。でも「公式だけが楽しんで悪ノリしてんな?」ってことも、ままある(米とか)。いや、こういう大規模な映画を作るくらいだからヒップホップへの情熱がすごいのはわかってるよ。楽曲もキャラも魅力的だよ。でも、ストーリーに関しては「そうはならんやろ!」ってツッコミどころが多くなってしまって、感情移入ができるところとできないところの差が激しくて、置いて行かれてしまった。

ヒプマイは「割り切って楽しめる人向け」のコンテンツで、わりとこれは特殊技能だと思ってる。楽曲のクオリティ、声優さんのラップ、ライブの圧倒的なパフォーマンス…ステの規模だって、本当にエンタメとしてすごい。わたしも数年前まではめちゃくちゃ楽しませてもらった。でも結局、わたしは「キャラの感情の一貫性が気になっちゃう」ので、どうしてもストーリーの部分で引っかかってしまう…。

観るべきか観ざるべきか、それが問題だ……

結局、わたしはこの映画を観に行くべきなのか? 1週目の特典CDも気になる。でも、観たら観たで「純粋に楽しかった!」だけでは終われないんだろうな〜っていうのがわかってるから迷う。考えれば考えるほど「どうしよう?」ってなるし、絶対に答えは出ないのに悩み続けてしまう…。でも好きな男たちがスクリーンで笑ってるところ、観たいよ〜!!デカデカスクリーンに映る好きな男たちの犬歯、観たいよ〜〜〜!!!

ヒプムビくんを観に行くか問題、根深い。

@tndr215
なまえ・ジャンル:ふらみんちゃん(17)ところにより天瀬ちゃん インターネット17歳をしています おしゃべり大好きオタクsizu.me/tndr215/posts/5insomdbriwu