https://anond.hatelabo.jp/20240624211155
これがホッテントリということがどうも心地良くない。しかしコメントを読む気はない。
ヴィジランテは勿論好きだが堀越の絵・その他の魅力と才覚を全部無視した評価に与することはない。
ヴィジランテのコンビがスーパーマンとバットマンが編んできた大テーマを日本の少年誌作品に持ち込み、輝かしい物語に仕立てたことは素晴らしい。しかしそれではジャンプの看板にはなれないし日本アニメ界で覇権をとることもできない。
最も重大なことは結局コーイチたちの物語はそれ単体として完結してしまったがために、おそらく誰もこの作品の聖火を引き継がないということである。ヴィジランテのコンビが取り組んだ試みは高潔であり完成もされたが、ほとんど最初からそうなることがわかっていた。その試みは好事家だけが評価するものであり、大衆を幸福にしない。そのメッセージは正しいかもしれないが、大衆を幸福にしない。そしてアベンジャーズもジャスティスリーグも今やあの為体だ。
チャドウィックの死とともにヒーローの時代はほぼ終わってしまった。夢のある新時代が想像の中からでさえも失われ、誰も描けなくなったからだ。
ヒロアカが超えられなかった? そもそもそれは超える必要もないようなことである。しかしもしかすると、堀越耕平本人だけは、悔しいと思っているのかもしれない。とはいえおそらく米津玄師がそうしたように、堀越は砂の惑星を見下ろす思いなのだと思う。