情報収集をかねて占い師向けのLINEオープンチャットに入ってる俺。(なんだその書き出し。)そこでは占い師同士の意見交換はもちろん、悩み相談も積極的に飛び交う。読んでておもろい。interestingのほう。でも、この間ちょっとモヤモヤすることがあった。とある占い師の悩み相談に対する返信が軒並み「よくあることだよー!気にしすぎー!そんなんじゃ占い師としてやってけないよー!」…うーん、それってどうなん。励ましなのかな。書きながら整理していこう。
相談したときに「気にしすぎ」と返ってくるケースってめちゃくちゃ多いと思う。確かに気にしてないと、それについて考えてないと、悩んで人に話すまでいかない。「自ら苦しみをそこまで抱かなくてもいいんだよ」というニュアンスで「気にしすぎ」と声をかけているなら、なんというか、悩んでいる本人の気持ちを気にしなすぎる言葉選びなんじゃないか。もうちょい気配りほしいよな。タフネスや鈍感さは占い師にとって必要な要素だけどさ、どうして占い師になったのかを思い出せばそういう言葉選びにはならない気がした。
相談したのに具体的な策が上がらない理由ってだいたい二種類に分けられる気がする。ひとつは、相談された側の経験や想像力を超えた場合。もうひとつは、悩んでる本人だけではどうにもできない場合。もちろん、解決とかじゃなくただただ聞いてほしかったり共感してほしかったり笑い飛ばしてほしかったり、目的もいろいろだけどね。悩んでる本人の目的が達成されたならこれ以上のことはない。ただ、なんだろう、私は欲張りらしくて、寄り添うこともしながら、やっぱりその人の悩みが快方に向かうために策を練りたくなっちゃう。せっかく頼ってくれたっていうのもあるけど、人の感覚や考えって千差万別だから悩みを通して知見を拡げたいっていう私欲も大きいかな…あんま言うことじゃないかな…。
「よくあることだよー!気にしすぎー!」の返信が多かったことを見ると、他の占い師としてもこれまで経験こそあっても個人では解決できない→気にしない…こういう舵の切り方だったのかもしれない。ただ、せっかく占い師が集まっているなら「気にしない」という気の持ちようで無力化させるところに落ち着かせず、もっと検討があってもよかったんじゃないかと思う。
私がならどうするかなー。さすがに具体的な相談内容をここには書けないけどね。「それも占い師の仕事のひとつ、お金をいただく理由のひとつかなと思う。ただ、お金いただけるなら誰でもお客様で、お客様なら何でもウェルカムというわけではなく、仕事なのだから線引きも必要かな」多分、こんな感じ?私のこの書き方でなんとなくの相談内容を察してほしい(笑)
占い師ってなんでお金が発生する仕事なんだろうね。デタラメ言ってる詐欺師という認識の人も少なくない。詐欺師ってのはちょっとオーバーキルだけど占い師もいろいろだから一概に否定もできない(ごめん)。それに、苦手意識があるものにわざわざ近づく必要はないと思う。分からないものって扱いが難しいしね。それでもどうして占い師がお金を取るのかって考えたら、LINEオープンチャットのそれみたいにサクッと解決できないことが世の中にはた〜くさんあるからなんだろうなあ。未来が見えて当たるからお金を取れるんじゃない。お客さんとしてはそれ基準で占いに行ってお金を払っている人が多いかもしれない。でも、占い師がやるべきことってそこじゃない気がする。やりきれない事柄や気持ちをどう置いて、どう日々を暮らすか。他人だからこそ気兼ねなく話し、聞いてもらう。そういう面で占い師は生業として成り立っている気がする。
人によってはデタラメに思える占い。その出鱈目こそ占いの醍醐味なのかも。LINEオープンチャットの一件を見る限り、占い師だって誰も皆ただの人間で、個人の経験や想像力には限界がある。出鱈目な占いだからこそ、予期せぬ斜め上のアイデアが出るのかもしれない。未来ってのは分からないもので、だからこそ変えられると教えてくれてるのかもしれない。ちょっとポジティブ解釈になってきた!笑
あと、歴史や文化のカテゴリに限らず、占いってなんだかんだ人類の歩みに寄り添ってると思う。科学が進歩しまくった現在でも廃れてない。AIにも取って代わられる様子もない。それはやっぱり、どこまでいっても暮らしとか人生とかって説明できないこと、やりきれないこと、誰かに聞いてほしいことがた〜くさんあるからなんだよね。周りに支えてくれる人たちがたくさんいて、ケ・セラ・セラな生き方をしたり、それとは反対に計画的かつ順調にキャリアを積んでいたり、そういう占いがいらない人ってハッピーでラッキーだと思う。ほんとそれに越したことはない。ただ、占いと関係ない人はいない気もする。おみくじとか含めちゃうと…ってのは冗談で(笑)、時として神頼みというか天のみぞ知るとか運とか、説明できないことって絶対あるから。
こう書き進めていくと、私はけったいなものを生業にしてるなあ。この仕事はいつもなんでもハッピーじゃないけど、ラッキーだな(笑)