昔の話

tobun
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前職は県外に就職してた。仕事はプログラマーだったがあまりにも仕事ができなくて簡単なものばかり回されてた記憶がある。

まあ、結局うつ状態となり退職するのだが、全部が嫌だったわけではない。楽しかったこともある。仕事がうまく行ったときとか、美味しいご飯を食べたときとかだ。前職のおかげで食べれるものが増えたと言っても過言ではない。

その中で一番大嫌いなものを言うと、飲み会だ。社内で飲まないのは私と飲み会に参加しない人だけ。新人のときは連れ回された。コミュニケーション、いや飲みニケーションというのだろうか。酒で心を打ち明け喋る。どうしても、それが受け付けられなかった。私がコミュニケーションが苦手だったのもあり壁を作っていたのもあるので誰も話しかけなかった。話すことが苦手でも聞くことぐらいは出来たはずだけど、それは当時の私には出来なかった。だから席の隅っこでちびちびと水を飲むしか無かった。楽しそうな周りとのギャップでトイレで泣いたこともある。楽しそうな周りがキツくて帰りに大泣きして帰ったこともある。

食べ物が美味しければ「いっぱい食べろ」と言って食べさせてくれたので話すのも楽だった。でも、心の壁は分厚く真の意味で打ち解けたことはない。

飲めなくて炭酸の抜けたぬるくなった酎ハイもなにもかも全部覚えてしまってる。

今は薬を飲むため、酒は飲めない。だが、酒を飲む芸能人や好きなyoutuber、友人がいるとやはり疎外感を感じてしまうのだ。

酒好きのための世間は少しだけ生きづらい。