アイコンの話

tobun
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アイコンと言えば、SNSでの自分の顔みたいなイメージがありますが、皆さんはどうでしょう。

私のアイコンはやってるSNS全て代理のキャラクターがアイコンになっています。代理にしようとしたのは実録みたいなのを書きたかったのと、既存キャラクターや人間のキャラクターだと自分との印象が全く違うことになりそうで、あのキャラクターを作りました。

ここで、察しの良い人は思うはずなんですが、ここのアイコンは代理じゃなくてしずかなインターネットの初期アイコンそのままを使用しています。

なんで? と思われる方がいると思いますが、犬の横顔がなんとなく昔飼っていた雑種の犬みたいに思えて、そのままにしています。

そこまで思えるのなら、思い出も愛情もいっぱいあったに違いない! と思いでしょうが、そんなにありません。外飼いでしたので、あまり触れ合うことはなかったですし、餌をあげるのも母の役割でした。散歩にもついて行ったことはありますが、祖父や母がすることが多く、二人には良く懐いていたと思います。一度幼いときに餌をあげようとして甘噛みされて大泣きしたことがありました。頭を撫でようとするといつも歯を剥き出しにしていたのできっと嫌われていたのだと思います。亡くなったときはショックでしたが、いつ亡くなってもおかしくないほど痩せ細っていたので、とうとうその時が来たんだなという感じでした。

そんな思い出の少ない愛情もまともに与えられていない飼い犬を想ってるんだ? となりますが、これは最近のSNSやテレビで愛される犬の懐きようを見て、もしめいいっぱい愛してあげたのなら、懐いてくれて遊んでくれたのかなと思うのです。これはもしもの話ですし、実際はそういかなかったので、考えるだけ意味のない話ですが、こうでもして覚えていないと飼っていたことを忘れそうで、定期的にこうやって想ってます。ただ、流れていく年月のせいで、私はあの犬がどんな声で鳴くのか、どんな顔だったのか、どんな姿だったのかを忘れつつあります。寂しいですが、現実です。きっと五十年後には飼ってたことすら忘れてしまうのかもしれません。

だから、せめて飼っていたんだよ、ということだけを覚えていたくて、そして、愛してあげたかったんだよという想いを込めて初期アイコンのままにしています。