はじめに
本記事はAEON Advent Calendar 2024の23日目の記事です🎄
去年から始めたAEON Advent Calendarですが、昨年は1人が複数記事を書くことでどうにか埋めていたのにシリーズ2まで生えていて感慨深い・・・!
というわけで(?)ついに自分の番が回ってきてしまったのですが、今年は一年の半分近くを4人目の子供にして自身初となる育児休暇で過ごしており、表に出して大丈夫そうな話も少ないため(?)、育児休暇を取得するという場面で実際に自分が直面した不安やその向き合い方について赤裸々に書いていこうと思います。
エンジニアに限った話ではないし、釣りタイトルで恐縮ですが、育児休暇を取得することへの不安や向き合い方について誰かの参考になればと思い、ポエムとしてしずかなインターネットに放流したいと思います。
自分の状況
まず、自分の状況をタイムラインとあわせて説明しておきます。
2012年4月 結婚
2013年11月 第1子誕生
2015年11月 第2子誕生
2018年12月 第3子誕生
2021年8月 長野県へ移住
2023年8月 イオンスマートテクノロジーへSREチームリーダーとして入社
2024年2月 妻が切迫により入院
2024年4月 29週1068gで第4子誕生、妻退院、育児休暇取得開始
2024年7月 第4子退院
2024年9月 育児休暇を終え復職
要約すると、子供が3人いる中、妻が入院し、子供が未熟児として産まれてしまい、入社間もない中でリーダーという立場にもかかわらず半年育児休暇を取得した、です。
今年の2〜3月は特に大変でした。
プライベートでは妻が入院し、その状況下で3人の子供の冬休みと新学期というイベントを乗り越えなければならず、仕事ではチームからは初となる退職者が出たり、新しいメンバーが入ってきたり、業務委託先の会社を切り替えるというタイミングなどもあり、人が大きく入れ替わり、自分の責任も多分にあるがチームは混乱を極め、公私共にとても良いとは言えない状況で自分も精神的、体力的にかなりつらい時期が続いていました。
子供が産まれた後も未熟児として産まれ、長期入院が必要となり片道2時間をかけて週3〜4回の通院が必要だという状況だったため、妻、そしてチームと会社へ相談し、育児休暇を取得することにしました。
育児休暇を取得することへの不安
近年、男性の育休取得を推進する動きも強まり、なんの不安もなく取得できる人も増えてきているかもしれませんが、会社やチーム、個人の状況によってはまだまだ取得しづらかったり、取得することに不安を抱くこともあるかと思います。
これはエンジニアに限った話ではないと思いますが、自分が育児休暇を取得する際に感じた不安は主に以下のようなものでした。
チーム、会社へ迷惑をかけてしまう
キャリア、成長機会の停滞
戻りにくい状況になるのではないか
人は迷惑をかける生き物なので、迷惑をかけるという点についてそこまで気にしすぎる必要はないと思いますが、自分の場合、以下のような状況もあり不安が大きかったです。
チーム内で人が大きく入れ替わるタイミングだった
このタイミングで育児休暇を取得することは職務放棄しているのではないかという葛藤
しかしながら前述の通り、自身も精神的、肉体的な状況が悪化しており、不安はありましたが、自分のためにも家族のためにも何より産まれてくれた子供のためにも育児休暇を取得することが最善の選択であると判断しました。
実際に育児休暇に突入した際には前述の通り、片道2時間をかけて週3〜4回の通院を行う必要があった、ということのもあるのですが、その他にも妻不在の中(退院後は妻のサポートもしながら)、家事、子供の学校や習い事の送迎、勉強を見たり相手をしたりなどで毎日が本当に忙しく、育児休暇を取得しないで乗り切ることは不可能だったと痛感しました。
しかし、この忙しさのあまり、「育児休暇中に何の成長も得るものもないまま仕事へ戻って大丈夫なのだろうか?」という不安も日に日に大きくなりました。
不安と向き合う
そもそも不安の正体を知らなければ向き合うこともできないので、まずは不安の正体を知り、受け入れることが大切です。
育児休暇中に色々と考える中で前述の自分が感じた不安はすべて自分の弱さから生まれるものであり、自分の弱さや現実を認め、それを克服していく姿勢が大事だと気づきました。
何より自分の弱さで一番被害を受ける可能性が高いのは家族なので何としてもこの自分の弱さを克服していく必要がありました。
そして自分の弱さを克服するために自分が取り組んだことは「習慣づくり」でした。
アメリカ合衆国の哲学者、心理学者であるウィリアム・ジェームズは以下の言葉を残しています。
心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
まさになにかを変える必要性を強く感じていた自分にはこの名言が心に刺さり、意識(心)を変え、習慣づくりに取り組むべく、行動を開始しました。
習慣づくりに取り組むにあたり、色々な本を読んでみたのですが、以下の書籍がとても参考になりました。
この書籍を知るきっかけになったブログエントリを置いておきます。
この「小さな習慣」のメソッドで習慣を身につけ、積み重ねることで自分の弱さと決別し、不安に負けない自分になろうと思ったのでした。
実際に取り組んだ習慣
実際に取り組んでいる習慣は以下です。
他にも細かいものは色々とあるのですが、主に「健康」と「学習」という2軸で習慣を作っていきました。
健康軸
筋トレ
ストレッチ
サプリ摂取
体重測定
レコーディングダイエット
学習軸
読書
語学学習
技術インプット(Udemy, 技術書, Webコンテンツなど)
ちなみに全体の習慣管理にはHabitifyというアプリを使っています。
アプリを使ってしっかり管理することで習慣化が促されている感覚を強く感じているので習慣を作る際にはアプリの利用を強くオススメします。
余談ですが、何人かの会社の同僚数人にも「小さな習慣」と「Habitify」をオススメして「小さな習慣友の会」を結成し、お互いの習慣化継続状況などを共有したりしています。
結果として、育児休暇期間中(正確には6月以降)は筋トレは週2〜3回、読書は毎日最低15分以上、語学学習は毎日1時間以上を目標に継続出来ており、積み重ねによる変化や効果も実感できて、自己肯定感が上がり、当初抱えていた不安から開放れている感覚がありました。
読書習慣で得た気づきを活かす
読書習慣を作った6月以降で16冊の本(技術書含む)を読みました。
決して多くはないですが、これまでの自分からするととてもハイペースで読書が継続出来ており、200ページほどのビジネス、自己啓発系の本であれば今は2時間程度で読み切れるぐらいには読書スピードがアップしました。
また、復職にあたり一番不安で悩ましかったのが、どのように戻るのか、戻ったあとどうするのか、だったため組織論やコミュニケーション関連の書籍も読み漁りました。
その中でとても印象的だったのが当時X上でも話題になっていた以下の書籍です。
この本で得た気づきは以下です。
相手を変えるのではなく自分或いは相手との関係性に対して変化を促す
適応課題として認識し、逃げずにしっかりと向き合う
自分ではなんとなく意識していたつもりでしたが、振り返ると全く意識出来ていなかった事に気付かされました。
この本で得た気づきは復職後、さまざまな場面でとても役に立ち、読書習慣を作って本当に良かったと思えました。
この本だけではなく他の本からもさまざまな気づきを得ることができ、読書の重要性を改めて痛感したので、これからも引き続き読書の習慣を大事にしていきたいと思います。
筋トレこそが最高の運動習慣である
※個人の見解です
個人的に取り組んだ習慣の中で以下の点から、一番効果があったと感じたのは圧倒的にレコーディングダイエット&筋トレでした。
正しく継続すれば必ず結果が出る
見た目で結果を感じられる
体力がつき、自信もみなぎる
元々、今年の目標の一つに「ダイエット」も掲げていたのですが、今回の育児休暇期間中に7kg減、年始からは12kg減を達成することができました。
育児休暇前は食事制限のみで落としていたのですが、体の見た目的な変化はあまりありませんでした。
育児休暇中に正しいやり方を学ぶため6月から3ヶ月パーソナルに通い、その後自分でも筋トレを継続しているのですが、体重だけではなく明らかに体の見た目も変化しています。
筋トレはPDCAサイクルを回すにも最高で、以下のようなサイクルを回すことができ、前述の通り正しく継続すれば必ず良い結果が出ます。
Plan(計画):筋トレメニューの計画
Do(実行):ジムへ行き筋トレをする
Check(評価):体組織、見た目を確認
Action(改善):筋トレメニュー内容の改善
この正しく継続すれば必ず結果が出る、というのがとても大きく、筋トレ習慣を通して、継続的な成功体験の獲得により自己肯定感の向上と自信に繋げることができました。
復職後、切望していた柔術も再開することができ、筋トレをしていたことで激しい運動の再開にもスムーズに対応することができました。
そして筋肉量が増えた影響かは定かではありませんが、活動エネルギー?の増加を感じており、その他の習慣への取り組みや日々の生活へのポジティブな影響を感じる機会が増え、「不安?そんなものを感じる暇があればダンベル持とうぜ?」という脳筋ど真ん中なポジティブシンキング男になっていました。
そうです、もう不安に怯えていたあの頃の自分はもういないのです(?)
まとめ
一体何の話だったんだ?と思う方もいらっしゃると思いますが、お伝えしたいのは以下です。
不安に打ち勝つためには弱い自分に打ち勝つ必要がある
自信をつけ、強い自分になるためには日々の積み重ねと継続が重要
健康や知識、教養は一日にして成らず、良質な習慣の継続が必要
意識(心)を変え、行動し、習慣を変えれば人格が変わり運命が変わる
そーだいさんの名言にあるように「今始めるのがいつだって一番早いんだ」という気持ちでこれからも取り組んでいきたいと思っています。
おわりに
家族、友人、知人、会社、チームなどまわりの人たちの支えで生かされているんだなとこの半年の育児休暇を経て、改めて認識し、心の底から感謝しています。
とくにチームのみんなには自分がいない間、担当PJを引き受けてもらったり負担をかけて申し訳ない気持ちと感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも多方面に迷惑をかけることはあると思うけど、自分のため、家族のため、仲間のために仕事を通して成果を積み重ね、習慣により人格を高め、より良い人生を過ごせるよう、より良い影響を与えられるように頑張っていきたいと思います。
そして未熟児として産まれた子供が無事に成長してくれており、安堵するとともに、献身的にサポートしてくれた妻や家族に感謝しています。
P.S. それはそれとして現在柔術で怪我して筋トレ出来ず大ピンチです