割と気分よく過ごせていたこの頃なのに、ふと人間不信とか人間こわいの気持ちが顔を出す。不安定なんだろうか。
今朝方、悪い夢を見て目を覚ました。畑のような所を見ていたら、地面から蜘蛛のような虫がわらわらと涌いてくる夢。うわぁぁぁぁって言いながら全身をばたばたとさせて、足に付いた虫を手で払いのける。で、現実でも足を動かしていたらしく、テーブル(元はこたつ机)の足に自分の足をぶつけて目を覚ましたというわけ。床の狭いスペースに布団などを敷いて寝ているので、大きな動きをするとそうなる。
実際に声を出していたかは分からない。でも、テーブルにぶつかる音はもしかすると隣や下の部屋、あるいは上の部屋の住人に聞こえているかもしれない、と少し申し訳なくなった。スマートフォンを見たはずなんだけど時間を覚えていない。多分4時台だったと思う。5時には多分なっていなかったかと。
妙に気まずさが大きくなって目が冴えてしまう。すると急に部屋の壁か天井か、パキッという音が聞こえた。数分に一度くらいの間を置いてパキッという。なんか気味が悪いなと思いながら、物音を立てないようにそっと起き上がって念のためカーテンをめくってみる。窓ではないようだ。当然であって欲しいがベランダにも誰もいない。またそっと寝床に戻る。やっぱりパキッという音はする。上や隣の部屋の床やベッドが軋む音とも違う。なんだろう。どうもうちの部屋から聞こえているような気がして、二度寝に就こうとしても眠れない。
こういうの、気になり始めたらものすごく神経質になってしまう。足をぶつける音だけでなく、まさか叫び声が実際に出ていて近隣の部屋から苦情の意を示されているのではないかとか。いつぞやの騒音騒ぎからいちだんと近隣の音に神経質になった。
途中で上の階の部屋の住人が窓を閉める音も聞こえたけれど、上の部屋の人間は朝が早いので普通の営みの流れなのか何なのか分からない。
そうこうしていたら、ばたばたとうるさい二つの足音が。一つはよく響くヒールの甲高い音。ぱたりとドアの閉まる音から推測してこれは多分あそこの部屋のカップルかな、と思っている。何故かいつも走っているようなものすごい早歩きのような急ぎ足の音。自分の足音がめちゃくちゃみんなの部屋の中に響いているなんて気付いていないんだろうな。このカップル、ゆうべ出掛けて戻ってきていたはずなのに(足音で判断)、また深夜に出掛けていたのか。そんなに外に用事があるもの?コンビニ?彼らの騒がしい足音がやむと共に、気付いたら部屋のパキッという音も途絶えた。文字通り静寂が訪れた。
そして6時すぎにむくりと(静かに)起き上がり、トイレに行き、お風呂に入る。この頃にはめっきりと静かになっていた。むしろこの頃からみんな1日の活動を始めないのかな。意外と朝はうちのアパートの人に会わない。部屋を出たような扉の開け締めの音や足音などはするのに、みんなエレベーターでの鉢合わせを避けるのか顔を見ない。私も結構階段を利用する。
いつもの時間に家を出る。玄関のドアを開けたらうちのドアのやや左斜め前の廊下(こちらがエレベーター側になる)の床に白い染みができていた。白いペンキを散らしたかのような飛び散った風の丸い染みが幾つか。今朝の感情もあり、なんかやだなー気持ち悪いなーと思いながらドアの外に出たら、うちの玄関の右斜め前の床にもやはり白い染みがあった。鍵を閉めた後ちょっと見てみた感じ、その奥にはもう飛び散っていなさそう。エレベーターまでの廊下にも染みはない。なんでうちの左右だけなんだろうと思うとまた不快感が濃くなった。
帰ったらまだ残っているんだろうな。玄関のドアの外側には飛び散っていない。そんなあからさまではないから逆に悩んでしまう。また家で過ごす時間、特に寝ている間の時間が落ち着かなくなりそう。いやだな。