例えばもしもの話
キャラモデラーとして仕事で制作を依頼されたキャラのデザインが明らかに他所様のキャラクターIPに意図的に似せられたものだと知ったら
トハならその仕事は辞退する
だってそんなのゲームが世に出たときにこのキャラのモデリング自分がやりました!って胸張って言えないよ
クリエイターの端くれと自負するなら先人が作ってきた様々なものに対して敬意と礼儀を持って接するべきだと思う
でももし社員デザイナーとして在籍してる会社が話題性を狙ってそういうゲームを作り始めたら社員の立場ではなんも言えないし作るしかない…ってなるだろな
ゲームの遊びやしくみの部分を真似てフォローゲームを作ったり既存のゲームを組み合わせたり改良したりして新しい体験のゲームを作ることはゲーム作りのひとつの文化だと認識してる
けどゲームの見た目の部分、特にキャラクターのデザインを既存キャラに似せて作るのは違うって思う
むしろキャラデザインってみんなどうやって他と差別化しようかって頭を悩ませる部分だから意図せず似てしまうことはあっても似てると分かったらどこかで変化を付けようとするしそれをしないってことは単純にデザインを模倣したからか何らかの意図を持ってわざと既存のデザインに似せてるかになる
どんなゲームでも作品でも「キャラクター」はそのコンテンツの顔になる
版権キャラクターのモデルをたくさんモデリングしてきたからキャラモデルのチェックがめちゃめちゃ細かくて厳しいことやキャラクターIPに関する取り扱いはどこの会社も非常に丁寧でぜったい雑には扱わないことをよく知ってる
だからこそキャラクターそのものやキャラクターを生み出して育ててきた人々を蔑ろにするようなことはしてほしくないと思う
でもこれってクリエイター目線の考え方で、1消費者として考えたらゲームは遊んでおもしろければそれでいいしおもしろいゲームは世の中にいくらあってもいいよなあってなる
だからきっとこんなこと気にする人は少数なのかもしれない
でも数は少なくても消費者側にも必ずそう思ってる人はいる
最後はどっちを取るかになるのかな
誠実にものづくりをやって少数の人に支持されるか、多少グレーなものづくりでも話題になれば大勢の人に支持されるか
まっとうなものづくりで多くの人に正当に評価されるのが1番いいのは確実だけど綺麗事たけ並べて成功できたら誰も苦労はしない
でもトハは誠実でありたいと思う