「いいね」あるインターネットに「金の匂い」が生まれるようになり、「金の匂い」があるインターネットに面白くもないしろくでもない連中が虫みたいに群がってくるようになってきたのが令和のインターネット。インターネットで面白かったところは、みんな「金の匂い」に釣られた虫にめちゃくちゃにされましたとさ。
ITエンジニア向けのナレッジ共有サイトも例外じゃなかったね。Qiitaのトップページのトレンド欄を見てると、そんな風に思えてきた。
毎日のトレンド更新で浮上してくる記事のだいたい半分くらいが「なにがしプログラミングスクール」だの、「なにがしコーチング」だのの自分語り記事で、トレンドに上がってくる「未経験からwebエンジニアになれました！」的な記事も結局はプログラミングスクールの提灯記事だったりする。記事の最後に「ウチのスクールに入ってよ」というお決まりの文句がおさまって、自分とこに金を誘導しようとしている。
最近だと「AIに訊いてみました！」とか「AIが考える〇〇」とかもあって、もうオナニー覚えたての中学生男子かよ。
「未経験から憧れのエンジニアになれました！」とかはしゃいでいるけど、転職した後のその後の顛末までは書いてない。しただけで満足しちゃったんだろうかね。
同じプログラミングスクールやオーガナイゼーションで「いいね」をロンダリングして、トレンド入りを目論んでいるのは、もう明らかだし。そこから自分のとこのプログラミングスクールだのコーチングだのに引きずり込むつもりなんだろうね。
自分もこんな具合で以前からQiitaで備忘録を書いていました。書き始めた当初は「10,000Contributionのシルバー盾くらいもらえるといいなー」と無邪気に思ってましたが、こんなのが跋扈してる現状を目の当たりにしてだいぶやる気が削がれてきた。というか数字的にも普通に無理だなこりゃ。
ここ最近は投稿した矢先から、明らかに「てめー誰だよ」というヤカラに「いいね」を投げられてます。
で、こういうヤカラを辿ってみたら、だいたいが情報商材屋です。これも同じことで、要は適当なカモを見繕って「いいね」して自分の存在を認知させて、noteの有料記事だのスクールだのと自分の設けた集金装置に引きずり込みたいというのが彼奴らの目論見なんだろうね。
例えば自分の投稿に「いいね」を投げつけてきたヤカラの素性を見ると、こんな具合。
MENSAとかいうIQ高いのがこんな頭の悪いことやるか？
インターネットで"経営者"だの"コーチング"だのという単語をbioに並べ立ててる奴を見たら、そいつは山師です。気を付けましょう。可能であれば、こういう山師のワードに最近は"ギフテッド"だの"MENSA"だのが増えてきたって感じだね。
ほんと、なんだかよくわかんねえ連中が増えてきたように思い始めた。そういうのはFacebookとかTiktokでやってくれ。
こういうだいぶ頭の悪い連中の他にも、「いいね」欲しさに過激なタイトルをつける連中にも嫌気がさしてる。
結論として、Qiitaはもうナレッジの共有の場ではなく、テックイキりの巣窟になり果てたって感じですね。noteだのYoutubeだのと、根っこの部分はもう変わりは無くなったと、怖くて泣いちゃった。
Zennに移ろうか、自分でブログを立ち上げようか。
「ほな、Zennあたりに引っ越しさせてもらいますわ」って考えることもあるけど、ZennはZennでコメント欄で投稿者そっちのけで部外者が場外乱闘してるところをまま見る。（これはQiitaでもある）こういうとこがなんか嫌だ。
他人の記事の重箱の隅をキモイ中学生男子みたいなケンカ腰で突っつき回すヤカラをそれなり見かけるのが目障り。そういう奴に限って、自分ではなーんも記事を書いていない。
それとZennは全体的に「あれ？ ずいぶん話のレベルが高いな？」と思って、「自分の備忘録なんかお呼びではない？」と尻込みしてるとこもある。
ただZennの場合、収益化に直結してる運営な上に、その収益化も閲覧者からの直接の投げ銭という形式なので、自分語りでイキれるような場所ではないわな。その点に関してはQiitaよりかはマシかなあと思えてきてる。
俺はただ「こういうエラーが出た時、どう対応したのか、その手順の形跡」という備忘録が欲しいのであって、インターネットレスバトルだの、ネットでイキりたい奴のポエムなんざnoteか増田でやってくれって思う。
自分がリスペクトしているエンジニアはみんなQiitaやZennではなく、自分でブログを持って淡々とアウトプットしているので、こんなんだったら自分もブログ立ち上げて、いわゆる「謎の個人ブログ」おじさんやるほうがいいのかもしれない。なんかもう「いいね」のある場にいるのが面倒に思えてきたな。
というわけで、そのうちQiitaやめます。
こんなことを書いてアウトプットしている時点で、自分も「いいね」に振り回されているのかもしれないけれども。