はじめてのスマホは伝説のIS-04だった。

桃李
·
公開:2024/8/20

IS-04ってスマホを知ってるかい?

通称REGZA phoneと呼ばれてた代物なんだけど、もはや見る影もなくなった東芝と富士通から日本産スマホとして鳴り物入りでリリースされた"文鎮"でございます。

どれぐらいひどかったというと、伝説って呼ばれてるくらい。

当時はiPhone3が上陸、矢継ぎ早にiPhone4が発表されて猫も杓子もiPhoneiPhone。スマートフォン=iPhoneという図式ができあがりつつあるところに、今や見る影もなくした国内メーカーから続々とandroidのスマートフォンが後を追うようにリリースされていた。

当時は東日本大震災が起こった直後で、ガラケーだと連絡だったり情報収集に色々と難儀することが多いと思い、早いとこスマホにしたいという気持ちの逸りもあった。

じゃあなんでiPhoneにしなかったのかとなると、iPod touchを既に持っていたから。それと当時iPhoneでは国内のケータイキャリア特有のサービスを受けられなかった覚えがある。(うろ覚えで申し訳ない)

あとは当時はガラケー時代の国内メーカーへの信頼みたいなものが、まだ輝いていた。思えば最後の輝きだったけれども。

で、意気揚々とケータイショップに足を運んだら、まんまとIS-04を掴まされたってわけ。

起動が遅い、なんなら起動中にフリーズする、画面がガクガクする、SIMカードが認識しなくなる、何もしてないのに発熱する。ツイッターやchromeを立ち上げるのに、2,3分はかかる。動画なんて見られたもんじゃない。

「スマートフォンってこんなものなの……?」と思ったけど、友人のiPhoneはサクサク動いていて、ようやくここでハズレを掴まされたと思い知らされた。

思えば「腐ってやがる。早すぎたんだ」って感じだった。iPhoneが席巻する中、旧電電ファミリーでさえも功を焦ったのか、それともガラケーの延長線上のつもりだったのか、海外メーカーに対する”舐め”みたいなものがあったのか。

なぜかご丁寧にストラップ穴まであったので、本当にメーカーとしてはガラケーの延長線上でスマホ作ってたんだなあと先見性の無さを今になって実感する。

あまりにも腹が立ったけど、当時は文系もド文系の学生ですぐにiPhoneに買い替えるお金もなければ、ガジェットについての知識なんてあまり持ち合わせていなかったので、ハズレを掴まされたことに腹を立てながら我慢していた。

あの頃のケータイ情勢は、海外勢力の大侵攻と慌てふためいた挙句、需要を理解できず悪手を引きまくった国内メーカーの大狂騒とで大いに賑やかだったと思う。

まあその大狂騒も凋落の序曲だったってわけ。その後の国内メーカーの情けない顛末は皆さんも知っての通り。

せっかくなので、自分のスマホ遍歴でも語っていきたい。

URBANO V01

その次には京セラのモスグリーンのお洒落なURBANOに機種変して、ようやくまともに動かせるスマホになったと思えた。

多分、ここからが「ちゃんとしたスマホ」と言えた。まあ使えなくはないかなって程度。FGOで宝具打ったらガクガクになったんだけれどもさ。

ちなみになんでiPhoneにしなかったかっていうと、単に「iPhoneじゃ艦これができなかったから」っていう理由になる。

ちなみにここまでのキャリアはauでした。

Xperia XZ

スマホゲームもようやくここからスルスル動作するようになったかなーと思える。さすがは天下のソニーでございます。

ここからソフトバンクに切り替えました。当時は機種変よりも新規契約の方が優遇されていた時代だったのでauからの新規契約でどことなくお得になってるかなーと思ったけど、蓋を開ければそんなことはなく。結局、1回の2年縛りの更新月でソフトバンクとは物別れに。

Xperia自体はかなりいい感じでもっと使っていたかったけれど、ソフトバンクとの物別れに伴いここで返却ということに。惜しいことをしたかなー。

Huawei mate 10 lite

ここからキャリアをMVNOに切り替えて、初の中華スマホ。思えばここから国内メーカーの凋落が始まったと思わされた。

使い心地自体は特に不満もなかったけれども、使用2年目になるかならないかで、まさかのバッテリーが膨らむという始末。極めつけはバックドア騒動ね。真相はわからないけれども、国産もアレだけど中国製も中国製だったなというオチに。

中古のiPhone7

それ以前から長年使ってたiPod touchがついに壊れたので、知人からiPhone7を格安で譲ってもらっていてiPod代わりにしていた。それが前述のHuaweiが壊れたので急遽バトンタッチ。

ここでようやく初めてのiPhoneとなるわけ。

今まで音楽プレイヤーとしか使っていなくて、今までandroid漬けだったので戸惑うことばかり。特に文字入力のあたりやUIUXまわり。この辺りは慣れもあるけれども、androidの方が好きだったかな。

一方で良かったのが当時のゲームがandroid以上にサクサク動いたこと。まあiPhoneはandroidと違ってアーキテクチャが統一されているので、開発もやりやすいんだろうね。

とはいえ当時から型落ちだったというのもあって、バッテリーを交換しても消費は激しいし、ブルアカやMTG Arenaくらいのゲームになるとあっという間に筐体が熱くなるのが困りものだった。

OPPO Rano A

正月のヨドバシのセールで1万円で投げ売りされていたのを覚えている。iPhone7のバッテリーもヘタってたし、「中華製かー、Huaweiのこともあったしなー、でもまあ中継ぎだし、こんなもんでいいか」と思ってみたら、これが存外しっくりきて良い感じだった。

今ではメインの座をiPhoneSE 3に譲ってバッテリーもヘロヘロだけれども、wifiブリッジ、webカメラやサブモニター代わりとスーパーサブとして役立ってくれている。

iPhone SE 3

今のメイン機。筐体そのものはiPhone7と変わらず、SoCはiPhone13並み、指紋認証付き、お値段そこそこという傑作機。Rano Aよりも画面は小さいけれども、そこは許容範囲ということで。

ただブルアカやNIKKEが落ちるようになったので、ゲームをやるには少ししんどくなっているし、バッテリーもヘタっているのでそろそろ機種変の時期かなーと。

ゲーム以外の観点なら、まだまだ十分のスペックだとは思うけれど。

で、次のスマホはどうしようかと悩んでる。

iPhoneは指紋認証がなくなったのでもう選択肢には入らない。

Xiaomiはツイッターで日本現地法人が舐めた態度を取っていたので論外。

Google pixelはCMが癪に障る。(と思ったら当人がやらかして自分が消しゴムマジック喰らってた)

となるとここは世界のSamsungかなと思ってGalaxyかなーってなったけど、イヤフォン端子無し、SDカードスロット無しと"iPhone化"が進んでいるので、これも無し。

他にはOPPOやMotorolaがあるけれど、やっぱり日本人だしね、型落ちiPhoneでヘイトスピーチするネトウヨとは違う堂の入った愛国者なんです。それで国内メーカーを応援したいわけなんですよ。応援したいんだけどさ、もうスマホ作ってる国内メーカー、ソニーとシャープしか残ってねえじゃねえか。なんだこの体たらく。

こうなってくると選択肢はXperiaとAQUOSとなるのだけれど、Xperia 1 Ⅵはバカ高え。Xperia 10 はスペック的に物足りない。帯に短し襷に長しといった具合で困りもの。

そんなわけでAQUOS R9かなーとなるわけよ。今ならキャッシュバックキャンペーンもやってるみたいだし。

いやでも第1希望はXperia 1 Ⅵなんよ。

というか、貯金を崩したくないので分割で払おうか、そうなるとひと月のスマホ代が割とバカにならない額になるし。

だったらiPhoneSE3をバッテリー交換して保留ということで、もうちょっと間を保たせるか。

そんなこんなで自分の決断力もIS-04並になってるってわけ。しょんぼり。

@tohri
地球最後の情シス、ひとり情シス