ムル・ハートの奇妙な傷(まほやく)

tokeiya1131
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厄災による奇妙な傷って魔法使いによって発現が違っていて、その辺りが「魂が傷ついている」と感じさせる。

たとえばカインは「アーサーとオズは(見た目は)にてないけど表情がちょっと似ている」という話を犬バラや最近のイベ(温泉のやつだっけ)でしていて、そういう風に他人の表情を見ている人が人や魔法使いの姿が見られないのは悲しいよな……と思うし、基本本人に対して「痛い」ことが傷になっているように思える(シャイロックは強度耐久実験みたいなところあるけど……)。

で、ムルの傷が今までどこら辺が「傷」なのかよくわからないでいた。欠片が勝手に実体化するのは本体に影響なくないか?というわけです。まぁ既に砕けちゃってるから例外で、既に砕けたとこが影響受けてるのかなと思っていたのだが、この前ふと「勝手に自己の一部が表出してコントロールできない」ことはムルにとってそれなりに「傷」なのかもしれないと思った。

西はそもそも自分がかっこいい自分をやっていく傾向があるのだけど、昔のムルは特にかっこつけで(親愛ストで今のムルもかっこいいと言っている)自分を演出している(それに対する他人の反応も楽しんでいたりする)。自分の意図通りに自分がならないことはなかなかつらいと言えばつらい。自分を知りたいと言っているので新しい自分を発見すること自体は楽しいかもしれないが、それを外に見せるかは別の問題。

ムルは興味がとっちらかっていてバラバラになっているくらいでちょうどいいとどこかの欠片(カジノかな?)が言ってたし、マナスポットでも思考を散らかしっぱなしにする感じとか言ってた気がするし、多数の思考や面があるのは彼の特徴っぽいんだけど、それを統合して何を見せるのかも大事な一要素。

翻って、月に近づき過ぎてバラバラになって無邪気で飾らないムルになっているのもムルならではなのかもしれない。砕けた当初は獣のようだったみたいな話もある気がするし、自己を認識して自己を演出する部分が損なわれていたのはムルらしさであり「知性」という気がする。世界を知りたい自分を知りたいってそういうこと。他の人が月に近づき過ぎてもおそらく魂が砕けるのだろうけど、その砕け方は人によるのかもしれない。