
2024年11月27日に『メギド72』というゲームが完結し、オフライン版に移行することが決定しました。
わたしがこよなく愛している最愛のソシャゲであり、始めたのが2017年の12月7日サービス開始から約半年後の2018年8月頃なので、約6年半ほど推し続けて、もはや人生の一部になっているゲームが遂に完結を迎えます。
記念すべきメギド7周年に何かしたいな、それこそイラストでも描いて…と思いつつも、せっかくなのでこの日に今まで感想を残そう、と書いています。これは布教でもなんでもない、こういうところが好き!という感情を書いてるだけです。
※ネタバレは気にしてないので気になる方は注意してください。
メギド72とは
『メギド72』は2017年12月7日に配信スタートとなった、メディア・ビジョン開発、DeNAが運営を行う基本無料スマホゲームアプリです。
メディア・ビジョンは昔PSソフトの『ワイルドアームズ』をリリースしていた会社だそうです。タイトルは聞いたことはあるけどわたしは未プレイ。

「注目されないと始まらない」「エモーショナルなビジュアル少ないよね」「笑顔だと世の中に溢れてるね」「じゃあ泣かせようか?」「それじゃ看板に偽りにならない?」「主人公に悲劇を背負わせましょうか(村焼きます)」「今から大丈夫?」
開幕大号泣で一部?で有名なタイトル画面。メギドと言ったら号泣(59)

世界は最終戦争ハルマゲドンの危機に瀕している。
故郷が幻獣と呼ばれる化け物に襲われ、一人生き残った少年は「ソロモン王」となり、世界を破滅させるハルマゲドンを止めるため、悪魔を統べるソロモンの指輪の力でメギドと呼ばれる仲間を召喚して戦いの物語に挑んでいく
というストーリー。
『メギド72』のシナリオはとても面白いです。絶望を希望に変えるRPGですが、ジャンルとしてはSFファンタジー群像劇…かな?
全体的に論理的な物語展開がされ、明確な世界設定があり、物語の中で起こる現象やキャラクターの行動が世界の設定に基づいていて、作中でその事について詳しく説明される…世界観的にはファンタジーですが、SF的な面白さが随所に溢れています。
何故主人公の世界は破滅しそうになっているのか、メギドという種族とは一体どのようなものなのか、ソロモン王の仲間となる一部のメギドは何故追放されたのか、メギド達の世界メギドラルとは一体どのような成り立ちで出来た世界なのか、こういった世界の謎も全て作中で明かされていきます。その過程がとても面白いのです。


メギドのSF的な場面。6章のソロモン暗殺事件の時間遡行と起こった現象の結果についての説明と考察。後々12章でこの話についての掘り下げがあります。この時間遡行についてはメギド独自の世界観になっているので難しいけど、とても面白いところです。
他にも仲間になる個性豊かなメギド達とか…

一番左のフラウロスが最古のスクショだったのですが、たぶんセリフがあまりにも衝撃的だったのでしょうね。びっくりするほどクズじゃん…

2018年12月28日(金)15:00 ~ 2019年1月17日(木)に開催された『悪夢を穿つ狩人の矢』より、ちょっとセリフが胡乱なアンドラス。修正前のストーリーなので貴重な資料かもしれない。
このイベストは後々の復刻で全編に渡って設定に即した修正・書き直しがされており、こちらのセリフも全て修正されています。2019~2020年頃から復刻の登場も相まって頻繁に修正もされるようになって…すごい手間かかってる。配信方のソシャゲだからこそ出来たことなんじゃないかな。
展開していきたい設定は考えていたものの、様々な面から長期的なサービスを見込めず簡単なイベストにしていた、4章と5章の間あたりで設定を見直す→盛り上がってきたのでやりたいことやろう!修正!!
みたいな感じだったのかも。この頃のプロデユーサーレターとか読めば詳しく書いてあるかもしれません。
他に複数の視点で描かれる群像劇としても優れています。
ソロモン王やその仲間達、敵対するメギドラルのメギド達、その他のいま生きている生命は皆それぞれの行動意思を持ってメギド72の世界を生きています。


名前すらないモブキャラが物語の重要人物の感情の変化や、哲学的なところに関わっているのが好き。


幾度か読み返している好きなイベントストーリー『死を招く邪本ギギガガス』
メギドの物語のいろんなところが好きですが、特に好きなのは哲学的な部分です。
「思考を形作るのは身体なので身体に魂が影響を受ける」
「まだ物語の途中なら悲劇の結末も変えられる」
「満足は私たちの生を殺す」
「生命である以上、変化することは誰にも止められない」
「命とは振る舞うことである」
というかあらゆる面でメギドはわたしの好きなモノ全部詰め合わせって感じのゲームって感じなんですよね。こうして作中の印象深い言葉たちを思い出すといくらでも出てきます。
物語はもちろん、メギドにはあまりにも面白いバトルパートがある…バトルがあるゲームの7割はバトルの面白さにあると思っているので、そう言う意味では理想的なゲームといっても過言ではありません。バトルが面白く、戦略性があり、どのキャラも絶対に輝く場面が用意されているというのは、スマホゲームのモチベーションにおいて、かなり大きいものでした。
詳しくはメギドを紹介してくれてる記事やX(旧ツイッター)のポストがあるので興味がある方は調べてみてください。たくさんのソロモン王(ユーザー)が書いてくれています。初めたての頃はわたしも大変お世話になりました。#助けてソロモン王タグを付けると攻略方法を一緒に考えてくれる方もいて、4章、5章の攻略の際は本当に助けられました。
メギドのストーリーは複雑で難解ですが、作中の「物語は終わらせてこそ物語に成る」の言葉通り、しっかりと結末に着地していくことが決められています。来年の1月16日にメインストーリー最終話が配信され堂々の完結です。
…思えば月刊メギド72と謳って毎月のシナリオ更新になってから毎月毎月更新を心待ちにして、物語の展開に一喜一憂し、面白さのあまりスマホをぶん投げたり、あまりにも理不尽な展開に情緒が可怪しくなってスマホをぶん投げたり……ゲームをしていてこんなにも長期間心が動かされたことはなかったと思います。
メギドにハマってから、配信や周年イベントでX(旧ツイッター)で盛り上がったり、人生で初めて同人オンリーイベントに行きこんなにもメギドが好きな人が居るんだ…!と感動したり。
コラボカフェやカラオケコラボ、ポップアップショップ、メギコンを妹と友人と行って楽しんだり。ゲーム以外でもメギド72にはたくさんの思い出が詰まっています。




たくさん行って楽しんだなぁ……
メギドは毎シーズンごと(7月2日のメギドの日と12月7日の周年記念)に配信で30~50分ほどの作中音楽の演奏をしているメンバーによる生演奏があります。
リアルコンサートでは同じ演奏家の方々の演奏が眼の前で聞けて、とても感動しましたことを今でも覚えています。ボーカル曲やキャラソンも多いので、キャラの声優さんが勢揃いして歌ってくれたり、リアル3馬鹿達の『俺らイケメン』が聞けたり、サーヤは現実に「いた」んだ!夢じゃ、なかったんだ…!!山崎はるかさん本当にありがとうございます。
メギコンも最後にもう一度やってほしい。
公式ではありませんが来年5月に名古屋ゲームミュージックアンサンブル / NGMEによる第12回演奏会の演奏項目にメギドがあることが発表されています。とても嬉しい。絶対に見に行きたい。来年のGWが今からめちゃくちゃ楽しみです。
思い出もそうですが、思想にもかなり影響を受けてますね…元から影響を受けやすい性質ではあるのですが『72はキリがいい数字』これだけはもう一生離れないでしょうね…72を見たらキリが良いと思う人生になってしまった。
今7周年配信を見終えてこれを書いていますが、生演奏、とても良かったですね。作中音楽がとても良いところも好きです。良い曲は良い曲なのだから何度も編曲してもいい。同じテーマを何度も何度も別の視点で描いてもいい。これもメギドに教えられました。人生にあまりにも影響を受けすぎている。
もしよければ一度メギドの音楽を聞いてみてください。作中のほぼ全曲が公式HPからダウンロードも出来ます。
個人的にはvol.6、vol.7&vol.8に好きな曲が詰め込まれてる…かも。好きな曲が多くて選べないだけともいう。
物語は終わってしまいますが、とても有り難いことにメギド72はオフライン版になります。「オンラインの通信をしていない状態でも遊べるメギド72」プレイデータ情報を引き継ぎつつ、シナリオはもちろんバトルも出来るし、メギドの召喚も出来るという、理想的なオフライン版です。実際コンシューマ版出してくれないかな?と与太で言っていたので夢が叶いました。
大好きだった冒険物語を最後まで読める、そして何度も読み返せる、これほど嬉しいことはありません。本当にありがとう、メギド72。なんかアートブックやシナリオブック、グッズの追加制作も検討してくれてるそうです。ありがとう…ありがとう……木場筆雄さんの次回作と正体も教えて…
年始には最後のメギドナイトフィーバーもある。まだまだ楽しみが多くて嬉しい。あらゆる人に楽しんでほしいし、わたしも全力で楽しみます。
これから先ずっとメギドのストーリーを反復したりして、メギドで知った哲学とか、古典文学、SF小説、映画を一生かけて読んでいきたいな。
最後に
結局紹介なのか感想なのかよくわからない文章になってしまったけれど、この記念すべき日に何か残したかったのです!大好きを書き連ねたかった!それだけ!
ここまで読んでくれた人は本当にありがとう。
この世界は「ありがとう」でいっぱいなんだ。