テレビでは箱根駅伝。東京も箱根もほぼ毎年快晴で、子どものときは不思議だった。新潟の冬の空はいつも汚れた羊みたいな雲に覆われているのに、あちらは随分過ごしやすそうだなと思っていた。実際、東京に住んでみて冬の空の明るさには救われている気がする。
母が買い出しに行くというのでついていく。ついでにインスタでみつけた古道具屋にも行こうよと誘う。まずドラッグストアで絆創膏やホッカイロを購入。母は小腹がすいたとさっき買ったばかりの菓子パンを食べながら運転。マーガリンつかってるからわたしが絶対買わないやつ。そういうの食べるから太るんだよ、だっておにぎりはおいしそうなのなかったもん、と言いあいながら古道具屋へ。住宅街のなかのとっても小さい店で、車で店の前に行くと店主の飼い犬に「くせ者!!!」と吠えられる。しかし店の中に入ると尻尾振ってるので母は店主に断って触らせてもらっていた。車に戻ると「品揃えは大したことない、でも久しぶりに犬に触った」と犬との触れ合いに満足していた。わたしがしばしばコメントが上から目線なのは、絶対に母の影響だと思う。