9話〜12話見ましたよ。
ちょっとこの辺の流れ良過ぎませんこと！？特に11話。姫宮のことを純粋に思っていたはずが、気がつけば自分もまたこれまで彼女を求めてきた決闘者と同じように彼女に理想を押し付けていた...と気付かされるウテナの「嘘だ...」という慟哭、そして生徒会長に命じられて「ごきげんよう、天上さん」と別れを告げて去っていく姫宮...。これまで確かに紡いできたはずの姫宮との絆は全部嘘だったというのか！？
やー、これほんとにいいですね。姫宮というキャラの魅力なんだなあ、これが...。姫宮には彼女を手にした者に理想の姿を見せる能力でもあるんじゃないのか？彼女に「自分」というものは無くて、相手によって万華鏡のように自分を変えてみせるというか...相手の願望をそのまま汲み取って反映する力に長けているんだなあ。だからこそ、ウテナが求める本当の姫宮アンシーという女の子が、一体どういう人物なのか気になるところです。わたしの見立てでは、人の欲望願望を全て察知できるが故に、本質的に人間のことが嫌いなタイプ。違うかも。この先も楽しみだ...。
そして12話！若葉ちゃんのサッパリとした友達としての気の遣い方、みたいなの好きだなあ。これぞ日常の象徴という感じ。可愛い。普通にならなきゃと女子生徒の制服を着るウテナも、めちゃ美少女で可愛い...可愛いんだけど、いいの？ほんとにそれで。
と思っていたら、生徒会長と姫宮のお出ましよ。「あたしのウテナ様に触んないでよ！」と、ウテナを守ろうと水をかけちゃう若葉ちゃんも好き、わたしは。それでウテナにビンタされても、キッと強気に笑ってビンタし返して、「反応できるじゃない！」と返す若葉ちゃん...良い...。若葉ちゃんは本当に、ウテナの友達なんだなあ。「なんだかわからないけど取り返しなさいよ！取り返してよ！」と一所懸命泣きながら訴える若葉ちゃん、ほんとうに好きだ！！！！(迫真の告白)そして彼女に「今からボクの普通を取り返してくるよ」と宣言するウテナも好きだ！！！！！！
もう色々言及していたらキリが無いんですけど、確かに自分というものが無いはずだった姫宮がウテナの幻想を見るシーンや決闘を申し込みにきた彼女に動揺するところで泣きそうになっちゃいました。ウテナの気持ちは確かに姫宮に届いていたんだなあ...。そして初めてじゃないですか！？姫宮の本音が聞こえるの。やっぱり姫宮は何もかも諦めているというか、どうでもいいんだなあ人間なんて。なのに、それでもウテナに確かに動かされつつあるんだ...心を...変わりつつあるんだ、ただ薔薇の花嫁として生きることしかしない彼女が。ひ、姫宮...。
あとさー、生徒会長に良いように利用されて「親友だろ？」とか言われながら「友達なんていないさ笑」みたいなこと言われたりなんだりしてる西園寺、あまりにも可哀想＆ヘキに刺さってちょっと泣いちゃった。わたしは過去の友情に歪んだまま囚われているキャラってのがすごい好きなんだ。多分西園寺にとっては、生徒会長って昔は自分よりも凄い奴で、でもそんな彼が自分を対等に見てくれるのが嬉しくて、みたいなそんな関係だったんじゃないかなあ。それが棺で眠る少女をキッカケに劣等感に変わっていっちゃったのかなと...なんていうか、西園寺って最悪なところは最悪だし良いところあんまり無いんだけど、多分登場人物の中でも一、二位を争うくらい純情で純粋なんじゃないか？色んな意味で。
はー、めっちゃ面白いな少女革命ウテナ。良いアニメだ...。