外資系出版社で働いていたころ、海外出張の機会が多くあった。年に4回くらい、医学系の国際学会に飛び回っていた。仕事は忙しく、海外出張を引き受けると、業務はさらにハードモードになる。普段の仕事に海外出張が加わることで、単純にキャリアや経験値が得られる。でもそれ以上に、海外出張に行くたびに、日本とのカルチャーの違いが心地よく感じられるようになった。海外出張で多かったのは米国・ヨーロッパ。米国では、シカゴ、サンフランシスコ、オーランド、サンディエゴ、アトランタなどに行った。ここでは米国出張中心につれづれなるままに書いてみる。
シカゴはいわゆる大都会。でかいビルがあちこちにあって、トランプビルもみた。シカゴでクルーズにも乗ったな。当時の同僚、K氏がなつかしい。日本食レストランで、味噌汁にパクチーが入っていたのが印象的だった。仕事は、ASCOという癌の医学学会の取材。会場はめちゃでかいコンベンションセンターでやるのだけど、冷房がガンガンきいていて、ひたすら寒かった印象がある。
サンフランシスコも大都会。でも、なんとなくオシャレな感じ。古いヨーロッパ調の建物が多かったから?今はテック企業がたくさん進出しているようだけど、僕が行ったのは、それより前のことだから、今はずいぶん変わっているのだろう。当時、クライアント・N社のT氏と言ったのだけれど、T氏と一緒にトラムに乗ったのはいい思い出。同僚のうちでは、T氏は評判が悪かった。言っていることがコロコロ変わるから。でも、僕はそれをあんまり気になってなかったな。サンフランシスコ出張の後は、さらに仲良くなれた気がする。あれから転職してしまって、今は連絡先を知らないけれど、元気にしているかなとふと思う。
オーランドはめちゃあったかい。3回くらい入ったな。ディズニーもあるが、行ったことはない。当時同僚の、Mさんと一緒にディズニーに行ったけれど、入場料無料の土産物コーナーまで。時間が十分になかったのもあるが。それでも、楽しかったな。Mさん元気かなあ?とにかくオーランドはだだっぴろい印象。出張したときに、PC のACアダプターを忘れるという、とんでもないミスをしでかした。
サンディエゴもあったかい。海辺とかよかった。旅行代理店で手配したホテルがいけてなかった。受付で、すっぱいにおいが立ち込めている。同僚たちは、僕の知らないところで、ホテルの変更をしていた。ずるいと思ったなあ~。でも、街の雰囲気はよかった。特に海辺ね。名前忘れたけれど、なんとかって軍艦が港に来ていた。
アトランタは寒かった。通常は雪は降らないタイミングだったのだけれど、僕が行ったときは、大雪だった。1週間の出張期間中、ずーっと雪だった。取材もつめつめだった。でも、なんとかスキマ時間を見つけて、街歩きしたな。コカ・コーラのなんとかとか。もともとはオリンピックの町。でも開催から月日がたって、残念ながらすごく錆びれてしまったというかんじ。ホテルは、アトランタのセントラル駅の近くだったのだけど、セントラルとは名ばかりの寂れようだった。ガタイのいい黒人男性が、煙をくゆらせながら街をたむろしている。けっこうこわい。
もっとあると思うが、今日はこんなところで終わっとこう。