感想ください4

tomiya829
·

 ウェブログイズデッド。しずかなインターネットについてXで検索し、「ブログではないので有益な情報を発信して、検索流入を狙って云々なんてことはしません。ひたすら私の自分語りを綴ります。」とポストしている人を見て、そう思った。ウェブのログ、インターネットの日記。ブログの語源だったはずのそれは完全に形骸化し、何においても有益であることが求められるのだろうか、読まれることで価値が上がるのだろうか、と思った。

 さっき、感想レターというものをはじめて送った。失礼な話だけれど、この人の文章いいな〜と思った人がXでしっかりバチバチに活動している人で、でもここでの文章を読んだ際は全然そんなことに考えを及ばせる必要がなかったから、やはりこれがいいな、と思った。急に関係ない話をすると、昨日食べたガストのつけうどんが近所のラーメン屋と似た味で、おいしかった。

 感想レターには自分の名前が入るらしい。ハードルを下げるため、プリセットから送る言葉を選べたりするらしい。ユーザフレンドリィ性に感嘆するとともに、noteとかによくいる、インターネットで自分の文章を読んでもらうための営業行為をする人のことを勘案し、少し嫌気がさしてしまった。

 でも、こうしてネットワークが広がっていくのは悪いことではない。「この人の文章は面白いから繋がりたい」なんて気持ちは、本来、解剖すればピュアなはずなのだ。いや、繋がりたいのかどうかは、しらないけれど。「見つけた」感が面白いのであって、ホビーだ。サービスとしては、そういうおもちゃである。「しずかなインターネット」なんてきもちわるい名前のサービスが今後10年流行るとは1ミリも思えないので、いまだけのインスタントコミュニケーションだ。それがいい。適当に触って適当にほっとけると思うと筆が進む。

 スタンプとかなんとか、なんとなくWeb小説界隈におけるノベルアッププラスみたいなサービスだ。ノベプラ界隈で、僕はなんかああいう明るい連帯とか「この人の作品のこの部分ヘキすぎてぎゃ〜!!ってなる!」みたいなノリがいやで、退いた。しかしあの時間は自分の中でもそれなりに大事ではあったので、墓を立てるような気持ちで、もうとっくに使わなくなった旧名義で「カーニバル」という短編を書いたりした。結果としてはイヤミス短編小説コンテストの最優秀賞を受賞した。僕はあまりにも格好よすぎるんじゃないかと思う。

 しずかなインターネットは形式として書き手のためのSNSであり、それゆえに書くことのハードルを下げる仕組みも活きている。ということは主張しておきたいけれど、現状そんなことを考えるべきであるほどここが萌えているのかと言えば、全然そんなことはないんじゃないかと思う。

 もうなんかインターネットの、「それぞれの位置」について考えることが、ほとほと嫌になってきた。書いてる人も書いてない人も読んでない人も。感想ください4。

@tomiya829
外道