39度の熱が出た。お医者様曰く、ただの喉風邪らしい。解熱剤を飲み、ようやく37度とか38度とかに落ち着いた。
そんな中ぼくは、約5年務めた会社の最終出社日を迎え、無事、病に伏す無職の誕生だ。
意外にも、これまで会社員として、先輩上司にお世話になったことや、育ててくれたことへの感謝は感じるも、「"労働"から解放された」という喜びは、想像していたよりも、ずっと薄い。きっと、熱と少しの寒気があるせいだ。
これまで薄っすら感じていた「今日もまた、いつもの日だ」という感覚は、仕事を辞めて別のことを始めようにも、またいつかどこかで、感じるんだろう。
正直に言えば、そんな虚無感から目を背けたいところである。
ただ、これまでよりは、ずっともっと、心躍る気持ちも感じている。
誰しも風邪は引くし、時にはただの風邪で、とんでもない高熱で震えるときもある。でも、いつか風邪は直るし、きっと明日はいい日になる。
そう思いながら、ポカリスエットを飲んで、だべってみた。