11月23日(木) 勤労感謝の日
今月のギガがあと0.43GBしか残っていない。そんなにギガを使ったことがないので、嘘だろ…と思う。心当たりはある。zoomを用いた読書会に、携帯の電波で出ていたり(自宅のWi-Fiでは電波が悪くて頻回に止まってしまう)、ついついSNSを見たり。で、これが一番悪いとおもっているのだが、ショート動画を垂れ流しにしていることだ。InstagramやYouTubeのショート動画の中毒性はやばい。上下にスワイプするだけで、すぐに動画が再生されてしまう。この快適性は、私たちに時間を消費させていることを気づかせない。むしろ、無限に時間が経過している、もしくは時間が時間を濃縮している、と感じさせられている。そうショート動画は現代の無下限呪術なのである。
そんな無下限呪術を今日も開いてしまった。自宅のWi-Fi下なのでマジで無下限である。23時に寝よ〜と思って布団に入って、寝る前にショート動画を再生する。ふむふむと見入っていって、ふと顔を上げれば1時30分だった。おかしい。ショート動画の時間では数十秒しか経過していないはずである。ショート動画の中毒性によって、たった数十秒で1時間以上の時間が経過してしまった。これは現代の無量空処だ。でも、言い訳させてほしい。ショート動画のひとつに、「もし子どもがいちゃもんつけられているところを見たら?」「シングルマザーが心ないことを言われていたら?」「高齢者を罵倒する若者を見かけたら?」みたいな実験動画があって、思わず本動画に飛んでしまう。外国のショート動画では、そのようなドッキリ? みたいな動画を見たことあるのだけど、これは日本版だった。この動画は、公園や道端で心無い言葉を浴びせている人に、通りすがりの人たちはどうするか? を観察するものである。もちろんスルーした人もいるとは思うのだけれど、動画で登場する人たちは、みんな勇気を持って声をかけて「それって言い過ぎじゃないですか」とか「大丈夫だよ」って声をかけたりとか、見知らぬ人への優しさが溢れてた。自分にも困っている人を見かけたら、駆け出したいという気持ちがある。でも、実際に勇気を持って飛び出していく彼らの姿を見て、気づいたらスラーっと涙が流れていた。日本人、ぜんぜん冷たくなんかないじゃん。優しいじゃん。あー自分ださ。お前は駆け出すことができるかよ。わからないけれど、いろんな気持ちが溢れて涙になってた。
だからこの日記は翌朝に書いている。睡眠時間は短いのだけれど、今日は後悔していなかった。むしろ一種の爽快感すらあった。