信頼と好意についてのつぶやき

torino
·

 自分の個人的な価値観の上では、友情と恋愛に区別をつけてかかることは非常に難しく、最初から「好感度(信頼)ゲージ」は一種類しかない。かりに好感度が最大と思われるほどになったとて、パートナーになりたいとかの発想に行きつかない関係性もある。自分を男とも女とも言い切らず、また全性愛者(博愛に近いのか?)の自覚があるため、いわゆる男女の区別も意味をなさない。

 友情の発展した先に恋愛があるなどという考え自体が「友情への冒涜」であると、常々思う。恋と友情どちらが尊いかといえば(敢えて区別をするなら、だが)自分にとっては断然後者だ。恋は無くても生きてゆけるが、友情無しでは生きられない。

 ただし恋愛が稀に発生するとしたら、それは深い友情と信頼の先にしかあり得ない。なので他者に説明するのが難しい。だいたいは、翻訳し得ない直観と偶然に基づいている。

 ただまぁ恋愛至上主義にはうんざりだし、人間関係を絞りに絞った結果その辺がだいぶ落ち着いてきたので、幸い昔ほどその見極めに悩まされることはなくなった。自分の中で自分の知らない領域が少しずつ干上がってあきらかになり、コントロール可能になってゆくのだ。めでたしめでたし。

(2024/3/25)