Continental GP5000s TR 28C を使ってみた感想 (性能編)

toshima_cp
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公開:2025/2/26

2ヶ月以上更新していませんでしたが、その間 TCR ADV SL 2025を引き続き PRO ONE 28C で運用していました。そして2,000kmほど乗ったところで前後ローテする・・・のでは無く、GP5000s TRに交換してみました。言わずと知れた超定番・超優秀なタイヤですね。私自身もGP3000、GP4000の頃まではずっと使っていました。グリップはあるのに抵抗は少なく、ドライな感触で、パンクにも強いし十分な軽さがある。文句なしのタイヤだと思っていました。

しかし、WH-6700からチューブレス or チューブレスレディに移行した私としては、その仕様対して十分な性能のタイヤを開発していない・・・という印象があったため(というか、そういう評判だったはず)、IRC、そしてシュワルベのPRO ONE TLEと使うことになりました。幸いにしてPRO ONE TLEは期待した以上の性能、そしてGIANTのフックレスホイールとの相性の良さもあって「今後は他のタイヤを使うこともなさそうだな」くらいに思っていました。

そして十年ほどが経過し、初めてのディスクブレーキのマシンとカーボンスポークのホイールを使った私が「硬すぎる・・・」となって、Cadex GCから”いつも通りに”PRO ONE (今回は28C)に交換したのは自然な流れでした。

ところがPRO ONEを2,000kmほど使って乗り心地の良さを求めたにも関わらず、身体はタテの突き上げの激しい SLR 0 40 DBに馴れてしまったのです、そして「PRO ONE 柔らかくなってきたなぁ」と思ったのでした。そもそもスープレスと銘打っているので乗り心地は良いのですが、乗れば乗るほどに更にしなやかさが増してきたように感じたのです。あくまで「感じた」だけかもしれませんが・・・。それとともに路面との抵抗の大きさ、加速の鈍さ、ぐっと踏み込んだ時の柔らかさが気になるようになりました。トレードオフなんですよね、何事も。特に各社のトップクラスのタイヤともなれば当然そうなるわけです。そこで思い切ってGP5000s TRを試してみよう・・・と思ったのです。

なぜGP5000かというと、ネットで見た感じでは評判かいいし、機材を一新したので定番を使うのもいい勉強になる・・・と思ったからです。また、PRO ONEとCadex GCとの比較でどのような位置にあるかも気になりました。それに関してはいきなり結論を書いてしまうのですが・・・

抵抗の低さ(速さ):Cadex GC>GP5000s TR>PRO ONE

乗り心地の良さ:PRO ONE>GP5000s TR>Cadex GC

・・・というものでした。全然面白く無いですね。うん。面白く無い。でも、これが現実だったようです。ちなみに全てチューブレスレディ運用で太さは28Cです。ただし、Cadex GCは装着すると28mm程度になり、他の2本は30mm程度になります。なのでエアボリュームやタイヤの実際の太さは1段階違う太さのタイヤの比較に近い印象はあります。それでも一応は28C表記なので直接に比較しています。

で・・・GP5000が他の2つのタイヤの中間に位置するとは言いつつ、どちらかと言えばどちらに近いかで言うと「抵抗はややPRO ONEに近い」と思いました。これは評価が難しいのですが、漕いでみたときの感覚、感触として「Cadex GCの進み方、抵抗の低さ、緩斜面より先は明確に感じられる進む感触」は無かったからです。フィーリングとしてちょっと違う。

また、乗り心地については「Cadex GCほどの硬さは無く、思ったよりは硬さが気にならずに乗れる」という点でPRO ONEに近いと思いました。勿論、この評価も感覚や感触に依存しており、路面との抵抗より更に漠然としたものです。ただ、現時点では200kmちょっとしか乗っていないし、3日連続乗って300km以上という一つの(個人的な)目安となる走り方もしていないので、断言しきれるほどでは無いと補足しておきます(思ったより腰へのダメージがあった!と後日コメントする可能性がある)。

最終的には「GP5000s TRの性能は高い。レース用のタイヤとして素晴らしいバランスを持っている。迷ったらコレ!」くらいのいいタイヤでした。

しかし・・・今まで使ってきたTLRタイヤの中で一番××××・・・という問題もあるのでした。そちらは「装着編」として別記事にする予定です。

※購入した2本の重量は 280.4, 280.5[g] でした。軽い上に(偶然)重量が揃っていました。偶然でしょうけど気分はいいですね。