数日前、おすすめ記事に出てきた、某文学賞を取った人のインタビュー記事をうっかり読んでしまった。
そして、ちょっと落ち込んだ。
そういう人と自分を比べること自体おこがましいけれど、やっぱりうらやましい。
そもそも、私には有名な文学賞に応募する作品を書けるような筆力もセンスもない。
それでも、文学賞は無理でも、せめて一度くらい書籍化されるとか、コミカライズされるとか、そんな奇跡は起きないものかなあと思ってしまう。
何年か前に、某女性向けゲームアプリの会社の人から、「うちでノベルゲームか小説を書きませんか」というメールをもらったことがあった。
やけに回りくどい文章で、契約がどうとかいうことも書いてあったので、一瞬、私の原作でゲームを作るということかと勘違いして喜んでしまったけれど、ようするに「ユーザーとして」ということだった。
場合によっては、多少の報酬が得られるかもしれないと。
それでも、せっかくお誘いいただいたのだからと、すでに完結済みの小説を投稿した。
小説にしたのは、正直スマホでノベゲを作るのが面倒だったからだ。
でも、そこは多分、主にゲームをやりたい人が遊ぶアプリなので、私の作品は、たいしたアクセスもないまま終わった。
やたら不具合の多いアプリで、何度もメールして直してもらわなくてはならなかったけれど、やがて最後の不具合が直らないまま返信も途絶えた。
ちなみに韓国の会社だ。
メールの文章がわかりにくかったのも、もしかしたら翻訳したものだったのかもしれない。
投稿した小説は非表示にして(どうも自作を削除するということができない)、後にアプリをアンインストした。
落ち込みついでに、久々に思い出してしまった。