審査員にだけ読まれたい

トウミイチヨ
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ノンフィクションのコンテストに応募したことはすでに書いた。

小説を公開しているサイトでの応募に葛藤があったということも。

ノンフィクションならそんなに読まれないだろうと高をくくっていたのだけれど、それなりに読まれてしまって(?)いる。

別の新興サイトで現在エントリー中の長編小説が、もとは公開しないつもりで執筆していたものだということも書いた。

こちらも当初は読まれないだろうと思っていたのに、実際は少しだけ、しかもすごく中途半端な読み方をされている。

読まずにアクセスしただけかもしれない。

本当に読みたい気持ちがあるならば1話から順番に読むと思うけれど、途中の何ページかにいくつかのPVがある。

いいねやブックマークもいくつかあるけれど、なぜ? と思う。

まあ、それらのことは仕方がないとして。

わずかな可能性に賭けていくつもエントリーしているものの、だからといって、自作が認められる気はしていない。

ただ挑戦せずに後悔したくないだけだ。

言霊がどうとか、念がどうとか言われたりするけれど、作品は審査員が選ぶものなので、自分の気持ちがどうであれ、評価は変わらないだろう。

今まで何度もコンテストに応募しては落選してきたので、楽観的にはなれない。

それで、結果発表後のことを考える。

自作が選ばれなかった場合、いったんすべて非表示にして、その後、作品によっては別のサイトに別の形で公開するかもしれない。

ノンフィクションを公開している以外のサイトは、今後使う予定はない。

昔は多くの人に読まれたいという気持ちが強かったけれど、今は違う。

自分の大切な作品を雑に扱いたくないし、人にも雑に扱われたくない。

もしも作品が認められたならば、その先はまた違ってくるだろうけれど、今はそういう気持ちでいる。