瞑目して祈るふりをするわたしを神さまは見逃しちゃくれないんだろうね / 天使の告げ口
ほんとは答えなんてなくてよかった / 涙を堪えて引き結んだ唇がおののく 嗚咽まじりの幼い嘘を暴けるはずがなかったのに
恋は迷路みたいねと微笑むそのひとにぼくは恋しているのに 裂帛の声で叫べばこの声は届くのだろうか / 臆病者の足取り
世界を巡ろう。いかに世間が狭く、世界は広いのだと知る為に。 / 届かない声を拾いに征く
頭蓋骨の中で / すべてが幻想であると言えたら人生はこの上なく楽なんだろうね
胡蝶の夢よ、いまが永遠であれ
あと何回あの夏の日を思い出すのだろうか。若さの腐臭のなかにいた、むなしい模倣を繰り返していた自分自身を。 / 未来なんて望まなかった 幼いわたしの悲鳴
ふやける感傷 / 寂しさをおぼえる秋のはじまり いつか昔日の面影を思い出せなくなるまで
確かなことなどなにもない それで良かったのだと思えた愚かな青い春 / 素晴らしい一日の終わり
溶け出すセピア / 悪夢のはじまりはいつも決まっていて 同じシーンを何度も何度も繰り返しては選択を迫られる / 躊躇いもしないまま
それから待ち望んだ朝が来て、きみがわたしの肩をゆすって起こしてくれる。なんの変哲もない日常に焦がれていたのだ。 / 夜を厭う