またフィードの話題です。自己紹介の記事にも書きましたが、わたしは翻訳小説、海外文学が好きでして。『海外文学』というフィードを眺めては、にまにましております。
海外文学、外国文学、などの言葉、作家名で拾っているフィードだそうです。固定のポストに作家名や言葉をリプライすれば、追加して頂けます。そんで。わたしはアイルランドの作家、詩人のウィリアム・バトラー・イエーツが好きでして。この作家は検索ワードになかったので、追加をお願いしました。で、追加までにすごく迷いました。イエーツ、William Butler Yeats です。わたしはあまりこだわりがないので、イエーツだったり、イエイツだったり、その時々で表記が変わったり、変わらなかったりします。わたしが管理者じゃないフィードに検索対象として入れて頂くなら、なるべくメジャーな、一般的な表記、ウィキに準じればいい? と、かなり悩みました。
わたしは、割と子供の頃からアイルランドのお話が好きでして。好きになったきっかけというのが、確か、小学校の図書室で読んだ『世界のまほう話』とかそういうタイトルだったと思う、『世界のようせい話』とか『世界のふしぎな話』など、民話、伝説をジャンルに分けたシリーズでした(日本のもあったけど、そちらはあまり読まなかったなあ)。その『世界のまほう話』の話のひとつで、アイルランドのお百姓さんが、夜中、物音で目を覚まします。なんだなんだと起きてみれば、台所で魔女のマギーが、やたらと騒がしくお粥を作っている。お百姓さんは眠い目をこすりつつ「マギー、お粥を作るのはいいけど、もう少し静かにしてくれ」と言って、また寝室へ戻ります。これは本編にほぼ関係のない冒頭部分でしたが、ものすっごく衝撃を受けました。自分ちに! 夜中に! 魔女がいる! そして名前も知ってる! 怒りもしないで! 静かに台所を使うならいいの!? どこからつっこんでいいのかと幼心に思いました。これ以来、例えば、本のタイトルが『フランスの昔話』と『イギリス・アイルランドの昔話』なら、迷わず後者を選ぶようになります。そんで、ずずーーっとそんな昔話、伝説などを読み続けまして。五、六年生で文庫を読むようになり、それでも変わらずにアイルランドの民話、妖精譚などを読んでいまして。児童書ではあまり読まなかったあとがき、解説も読むようになり。そのあとがきor解説で書かれていて、何度か読んだのが『アイルランドの固有名詞は発音が難しい』でした。例えば、アイルランドの州のひとつが“Connacht(Connaught)”と言いますが、コノハト、コヌハト、コナート、クヌハト、クナート、など、たくさん、えー、表記のバリエーションがあるようです。FGOで有名な我らがアルスターの猛犬も、クー・フリン、ク・ホリン、クー・ホランなど、これもバリエーションに富み、わたしは最初に読んだのが、サトクリフだったから、クーフリン表記かなあ。やっぱり最初に目にしたものを覚えるよね。
で、わたしが海外文学フィードにお願いしたイエーツですが。ざざっと調べただけで、こんなものでした以下。
赤毛のハンラハンと葦間の風 W.B.イェイツ(大小大大) 栩木伸明
神秘の薔薇 W.B.イェイツ(大小大大) 井村君江 大久保直幹
隊を組んで歩く妖精達 イエイツ(大大大大) 山宮 允
最後のロマン主義者 イエーツ(大大ー大) 加島祥造
魔法のかかったプディング W・B・イエーツ(大大ー大) 高畠文夫
これを表記の揺れというのだな。そういえば、もうおひとり。ドイツのマルチタレントな文豪、学者、政治家、法律家、『若きウェルテルの悩み』『ファウスト』などを書いた御仁のお名前も、それは表記のバリエーションが多く、「ギョエテ」「ゲョエテ」「ギョーツ」「グーテ」「ゲエテ」など、29通りとも45通りとも。それを揶揄して
ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い
と、こういう言葉もあったりして。参考↓