バレンタインのエピソード#02 バレンタイン当日の夜、コンビニで迷いまくる

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わたし、自分用のチョコレートとして、今年はカルディで見かけた槌で割るタイプのチョコにしようと画策していたんですけど、やっぱり見かけたらすぐに買わないとだめだね。な、なかった……!

以前、勤めていた職場でのバレンタインで。直属の上司(以下、上司)と、関係各所の皆様にチョコをそれぞれ準備しました。そしたら、14日当日、上司が風邪を引いたとかで休まれまして。チョコは、二、三日置いていても傷むタイプのものではないから、じゃー、来たら渡そうと思っていました。で、ふつーに仕事をしていたら、いつもお世話になっている業者さんが来られたので、上司の分のチョコをお渡ししまして。すごく喜んで頂いたので、上司の分は、今日、退勤してから、またお店に行って買えばいいやと思っていました。ところが、その日、残業になり、帰るのがいつもより遅くなり、且つ、14日当日は、百貨店やスーパーのチョコ売り場は割と早くに閉まってしまい、上司用のチョコ、どうしよう、という状況になりました。その時点で20時くらい。こ、コンビニならあるかな、と、目についたコンビニに入ると、バレンタインのコーナーはありましたが、もう品揃えがそれほどありませんでした。あったのは、80円くらいのハートのピーナツチョコが数個と、1500円くらいのウィスキーボンボンがひとつだけでした。他は、もうバレンタイン仕様ではない、明治や森永などのいつものチョコでした。お世話になっているので、ここはひとつ、ウィスキーボンボンを、となるはずですが。上司は下戸で、ウィスキーボンボンは苦手なんだー、と言ってるひとでした。選択肢はハートのピーナツチョコのみ。残っているものを全部買っても、三つか四つでした。でも、ウィスキーボンボンよりは、ピーナツチョコの方が確実に喜んでもらえる。14日、夜20時過ぎ、その棚の前でかなりうろうろして悩んで、よし、ピーナツチョコを残りの三つ四つ全部買って、あと、上司の好きな駄菓子を細々と買って、それを家に(無駄に潤沢に)あるラッピングバッグに詰めよう、と決めました。その細々したお菓子をレジに持って行くと、レジのおにーさんが、わたしの顔をまじまじと見て会計を終わらせました。そんで、だ。おにーさんは「バレンタインですよね」と言い、ちょっと可愛いラッピング用の袋を出し、そのコマゴマしたお菓子を詰めてくれました。

違うねん

彼氏にチョコを買いそびれて、この時間にコンビニに来て、それほど種類がないのでさんざん迷ったあげく、チョコにプラスして駄菓子詰め合わせを調達、とかじゃなくて、明日来るかどうかわからん上司にあげる分やねん

めっちゃ丁寧に包んでくれました。なんかいろいろ申し訳ない! 他にお客さんがいなくて良かった! とか、いや、ホントにおにーさんありがとう! という思いで、ふつーの顔をしてお礼を言って持ち帰りました。

二、三日して、上司が回復して出社し、お菓子を渡したところ、すごく受けました。良かった。この翌年から、チョコを買う時はひとつふたつ余分に買っております。イレギュラーに渡すひとがいたら、それを渡す、いなければ、わたしのおやつ、ということに。今年のチョコは、槌で叩き割るタイプのがないため、ホットミルクに入れて溶かすタイプのを買おうかなと思っております。

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せらと言います。読んだ本や、美術館&博物館で見た展示の記録などを書いて行こうと思っています。twとマストドンとblue skyに同じアカウントでうろうろしております。