Untitled Goose Game【ゲーム感想】

ひよこひよ
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 ガチョウとアヒルの違いをご存知だろうか。

 ガチョウは歯がギザギザで、アヒルよりスラッとしている。アヒルは全体的にまるまるしている。どちらも可愛い鳥である。

 ……ええと、何の話だったか。そうだ、「Untitled Goose Game」の話をしよう。

 「Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜」とは、House Houseが開発したゲームである。これを知ったのは、板橋ハウス(※)の吉野と竹内がVジャンプの公式チャンネルでプレイしていた動画を偶然視聴したときだった。

(※板橋ハウス:お笑い系の人気YouTubeチャンネル。吉野、竹内、住岡の3人が副業で動画投稿をしている)

 私はハンドルネームに鳥の名前を使用している通り、鳥の可愛いキャラクターが好きである。Untitled Goose Gameのガチョウの、白くて鳥らしく愛らしいフォルムが大変気に入った。きっかけとなった動画はネタバレ防止に視聴を冒頭のみに留め、早速、弟と一緒にプレイした。信じられないことに、視聴からプレイまでは今日一日で起こった出来事である。

 このゲームの目的は「ToDo」と呼ばれるミッションをこなしてエンディングを迎えることなのだが、このToDo、内容のほとんどが「人間へのいたずら」なのである。

村の隅々まで自由に散策したりおじさんの帽子を盗んだり、突然鳴いてびっくりさせたりして人間の日常を台無しにしましょう。

――STEAMの「このゲームについて」より

 クソ鳥じゃないか。

 このゲームの面白いところは、パズルのようにいたずらをこなしていくところである。ガチョウはくちばしで物を動かせる。ToDoにないところをくちばしでつっついて、いたずらをしなければ、ToDoのいたずらが完遂されないのである。

 プレイ感覚としてはHuman Fall Flatに近いかもしれない。ふにゃふにゃ人間が主人公のHuman Fall Flatと違い、主人公がガチョウな分、思ったところにしっかりとキャラクターが動かせるため、Untitled Goose Gameの方が難易度はやや易しくなっている。気がする。多分。

 そして何と言っても、このガチョウ、鳴くのである。

 ボタンを押せば、ガチョウが「ガァ!」と鳴く。可愛い。連打すれば「ぐわわぐあぐあぐわわ!」と鳴く。やかましい。だが、可愛い。

 公式サイトの紹介にも、

ガァと鳴くための専用ボタン

と、ちゃんと書いてある。個人的には、

2人同時プレイで、さらに大きな問題を引き起こす

という文章が最高に良いなと思った。

 作中にはガチョウだけでなく、アヒルの置物も出てくるため、未プレイの方は是非アヒルも探してみて欲しい。とても可愛い。

 ただ、難点としては「1人でこなすのが少々難しいゲームである」ことだ。2人プレイだと役割分担ができるため、できれば初見プレイ同士でやってみて欲しいと思う。

 Untitled Goose Gameは現在STEAMで1,100円となっている。暇があれば、是非ともガチョウになりきってみて欲しい。可愛いので。

@trhnmkc
夢を見て絵を描く鳥。なりすましではなく本鳥です。嘘か本当か分からないことや、取り留めもないことばかりを書きます。