日記なんて続けるものではない

ひよこひよ
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 本当にタイトルの通りである。

 私は、やりたいことがあると、それに一直線になってしまう。例えそれが、今までやってきたことでも、好きだったことでも、積み重ねたものを放置して、別のものに夢中になりやすい。絵を描いていたと思ったら、次の瞬間にはブログを書き、目を離すとインスタグラムで手帳の中身を載せているアカウントを眺め、また絵を描いている。ゲームも3ヶ月続けば上出来な方だ。

 いつぞやもここで同じことを書いたが、私は絶望的に飽きっぽい。さっきまでやりたかったことの熱意が続かないのだ。

 特に、日記というのはなかなか続かない。何も無い日は書くことが無い。書くことがないのは絶対に嘘だと私も思うのだが、書くことが見つからないと、興味があっちやこっちに言ってしまう。もしくは、書き留めておきたいことが多すぎて頭がパンクして、アウトプットができず、そのまま記憶の引き出しに仕舞われて、永遠に忘れ去られてしまう。

 絵とか小説とか、そういった創作系の趣味なら、ちょっとブランクが開いても、やりたくなったらそこそこすぐに出来るのだが、経験ではなく蓄積が物を言う日記みたいなものは、続けるのが本当に難しい。ログインだって何週間もサボってしまうタイプのいきものなのだ。日記なんて続くわけがない。

 で、そんな人が日記を続けるコツが、たった一つだけある。

 「無理をしないこと」と「出来ることから始めること」である。

 毎日クロッキーをしろと言われて、できる人はほんの一握りだろう。きっと、毎日小説を800字書けなんて言われても、絶対に続かないに決まっている。だったら、もっとハードルを下げてしまえばいい。クロッキーだったら1体描けば十分。小説なら、140字書けたら上出来。日記も同じことだ。

 「今日は疲れた」「だるかった」「しんどい」「楽しかった」など……たった一言でいい。たった一言、どこかに記録しておく。できれば手帳とかに書けると格好良いのだろうが、日記が続かない人間はきっと、手帳を使うのが億劫だと思う。だったら、スマホのメモ帳でも、Gmailの下書きでも、Keepでも、何でもいいのだ。何なら、XやMisskeyだっていい。

 あとは「続けることを諦めること」もコツだ。上記でどうしても続かないのであれば、諦めると良い。そして、やりたくなったら再開する。それでいい。再開したときに、あのとき続けていたら、と嘆きたくなるだろうが、空白のページもまた記録である。その日の日記が真っ白だったとしても、後で気が向いたときに、何か書いてやればいいじゃないか。

 私はこれで、2年日記を続けて、やめた。

@trhnmkc
夢を見て絵を描く鳥。なりすましではなく本鳥です。嘘か本当か分からないことや、取り留めもないことばかりを書きます。