「好き」のおはか

Trigonophorus
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離れがたかった。

弱い私を正しさから守ってくれた。

だけど、私が正しくなろうと立ち上がったとき、守ってくれたように思えてた全てが肌を刺し、痛くて、疎ましくなった。

だけどまだ好きだった。

いつか友達になれるんじゃないか、そんな諦めきれない自分がいた。

でも好きなところを探そうとすればするほど、自分の中にある嫌悪の輪郭を掘り起こす作業にしかならなかった。

何度も何度も振り返っていたけど、もういいか。もういいな。

あの人も、あの人も、あの人も、あの人人人…みんなにさようならしなくちゃ。

きっとこの先出会う新しい何かとは、むちゃくちゃ幸せに楽しく過ごせるかもしれないのだから。

何を言われても泣かないで、前を向いて、自分を決して見捨てずに進もう。