鳥山明の訃報

そめ
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小学3,4年の頃にお年玉でドラクエのモンスターの画集を買いアホみたいに模写をした。ドラゴンボールの画集も買った。やっぱりアホみたいに模写をした。思い出深い本で、何度かの引越しや断捨離を経て、今でも本棚に収まっている。

鳥山明が幼少期の自分に与えた影響は甚大だった。作品だけでなく、作品への向き合い方や人柄のようなところにも多大に感化された。一時期わたしの一人称がワシだったのもこの人のせいだ(消したい過去)。

訃報を聞いた時はショックだった。会ったことがあるわけではないし、ここ何年も作品に触れていない。別にいてもいなくても以後の自分には関係ないはずだ。なのになぜ、こんなにショックなのだろう。

自分の「核」を構成しているものをグラフにしたら、目に見えるだけの領域を鳥山明と、鳥山明が生み出したものが占めているだろう。だからきっとショックなのだ。自分の一部か、自分の親をひとり失ったようなものなのだろう。

今はとにかく、鳥山明が私に与えてくれたものを胸に抱いて、冥福を祈りたい。