ハイパーメディア福音派

そめ
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ウェブフロントエンドという語が指す概念が広まるにつれて、「フロントエンドエンジニア」の肩書きに周囲が期待するものと私の関心領域とのギャップが大きくなってきた。

いま私が「フロントエンドエンジニアです」と名乗るのは、親戚に「IT系です」と言ってお茶を濁すのと感覚的に近い。

バイオ欄に「ハイパーメディア福音派」と書いてみた。これは今の私の立ち位置を結構よく言い表していると思う。

Hypermedia Systemsという書籍(オンライン無料)を読んで、サーバーがHTMLを返すスタイルの強力さを改めて認識した。同時に、SPAスタイルの無用な複雑さを擁護しようという気分もまるきり失せてしまった。「フロントエンドエンジニア」の中心がより「モダン」にシフトしていくのなら、私の軸足を改めて明確にしたいと思った。

とはいえハイパーメディアに特別に造詣が深いわけではない。HyperTalkを書いたことはないし、ハイパーメディア制約つきのAPIを設計したこともない。「推進派」とするには知識も経験も自負心も足りてない。「福音派」としておけば、そのへん都合よく誤魔化しつつ、それでもハイパーメディアの可能性を盲信してるアホになれるかなと考えた。

果たしていつまで続くことやら。