最近、相談される機会が増えてきたので、内省的に相談という営みについて、自分なりにまとめてみる。
自分なりのまとめは、コーチング的な営みに近く、相談内容や状況だけではなく、状態や方向に向けた確認や対話があることで、相談を機会とした状態や関係がよくなるのではないかということ。
何かを相談する行為にあるとき、相談元は自身で解決に向けた不安や懸念を抱えており、相談相手にはまず内容を聴き、一緒に問題に向き合うこと、解決だけではなく、解決に向かって前進できる状態になるためのサポートを期待していることが少なくないと感じる。
一方で、相談相手は、相談目的の解決のため、内容を起点とした事実確認を相談内容に対する自己解釈や観点を伝え、時間内でなるべく解決に向けた内容のブラッシュアップを期待されていると思うことが少なくない。
それによって、相談元の目的や意図が満たされず、相談元な状態の改善に至らず、お互いに不完全燃焼になってしまうこともある。相談しなくなる、相談をされなくなり、相談という行為のハードルがあがり、機会が減ることもある。
大体の場合、相談相手としてその溝に気づくのは、相談が減った後だったりするので、時間経過による摩擦の蓄積しやすい。それが関係性の負債となり、距離に溝が生まれ、取り返すための機会を得にくい。
相談相手として、状況だけじゃなく、意図や状態に目を向けて、時間内でどうしていくかから話すことで、そのズレを最小限に止められると思う。
また相談元として、相談内容や意図だけではなく、相談の時間に期待することやお願いすることもあえて伝えると、相談機会における期待ズレや消化不良を起こしにくくなり、より健全な時間にすることもできる。
個人的なものから、同僚や社外の人との1on1、キャリアや仕事依頼の相談など様々なものがある。相談という課題解決に向き合うか、それを対話や関係の機会と捉えるかで目線は変わってくる。