誰かに管理される側と、誰かを管理する側、両方の経験をしている。どちらかというと管理される側の方が多い。誰かを管理する時、必要以上に誘導してしまう場合がある。要は、親切すぎる。もしくは、やりすぎてしまう。
昔、このWeb制作の業界に入る前、上京して色んなアルバイトしてきた。その中で、唯一、1日で辞めた(逃げた)アルバイトがある。業務内容は忘れた。
面接に行くと、その場で「今から仕事に行ってくれ」と言われ、車に乗せられ、大きい倉庫に連れて行かれた。ユニフォームを渡され「その更衣室で着替えて」と言われた。着替えて、更衣室を出ると、その担当者はいなくなっていた。当時21歳とかそのくらいの僕は、このあと、どういう行動をすれば良いのかわからなかった。担当者を探したけど、見つからない。大きい倉庫をウロウロしてみたけど、誰も僕に話しかけてこない。
で、帰った。
結構、衝撃的な出来事だったので、それから22年経った今でも、断片的に覚えている。
管理される側の人間が、管理する側の人間から、全く管理されなかった時の気持ちが強くわかる。なので、今でも管理する側に立った時、少々必要以上に管理してしまうのかもしれない。ここまでやらないときっと迷うかもしれない。その可能性を潰すためにここまでやっておかないと。とか。
にしても、43歳になった今の自分に、当時のような出来事が起こったら、どうするだろう。
いや、帰るわ。