フリーランスを長く続けていくには、運が必要だとよく言われているけど、その運というのは「たまたま宝くじを買ったら、たまたま1等が当たった」というような運ではなくて「10年間、宝くじを買い続けたから、3等が当たった」というような運だよなと。
振り返ると、自分も過去、運が良かったなぁ、と思うことは何度かあった。
運が良かったと思える大きな要素としては、タイミングだなと。仕事が忙しい時に、いくら運がこっちに向いてきても、残念だけど忙しいで終わってしまう。むしろ、その運に気づかない。
仕事が減ってしまったタイミングや、突然なくなってしまったタイミングで、他の仕事が舞い込んできたら「運が良い!」と思える。
その舞い込んできた仕事は、全く知らないところからではなく、以前お世話になった制作会社や、その知り合いの伝手など、昔関わったことのあるところからの話がほとんどだ。いや、過去振り返ると全部がそうだ。
昔、関わったタイミングで、自分の評価が悪かった場合、どうなっただろうか。その運というものは、舞い込んでこなかったと思う。
ひとりで活動している以上、ひとりで受けられる仕事の量なんて限られているので、同時に4社、5社なんて無理だけど、長くやっていると、10社、20社・・・と、関わる会社は増えていくる。一度、関わることができても、次、受けられるかどうかわからない。わからないけど、関わったタイミングで、良い評価を受けられるように、努力する。もし、良い評価のままで終わっていたら、どこかのタイミングでまた、ご一緒できる可能性はある。
そのタイミングがきたら、それは運なんだろうと。
その可能性を残すため、努力はするけど、結局、その努力ってなんだろうと考えたら、結局、自分に与えられたスキルを日頃から伸ばすしかない。
実装をやり続けていても、デザインをやるチャンスなんて回ってこないし、回ってきても活かせない。そもそも、実装をやっていなかったら、実装のチャンスすら回ってこない。実装のチャンスが欲しいなら、実装をやり続けるしかない。
結局、運というものは、目の前の仕事にどう向き合うかの結果からタイムラグが発生した結果のようなもので「たまたま宝くじを買ったら、たまたま1等が当たった」ようなものではない。
日頃から自分のスキルを磨き、目の前の仕事にしっかり結果を残す。そして、意識的に人と会って、接点を増やす。それを続ける。そうすると「10年間、宝くじを買い続けたから、3等が当たった」になる。それが運だ。ちなみに、たぶん、1等は当たらない。