友人の命日

tsudoi
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朝8時半ごろに起きて、シャワーを浴びて、朝ごはんを食べて、事務所に行く。自宅から事務所は徒歩3分ほど。最近は有酸素運動にハマっていることもあり、週5程度でジムに行く。このジムも自宅から5分程度の場所にある。仕事はWeb制作の実装なので、仕事時間のほとんどが事務所。朝起きて、事務所に行って、ジム行って・・・、この行動範囲の狭い中でほとんどの毎日を過ごす。

そんな毎日なので、あっという間に1日が終わる。SNSに「もう20時過ぎてるのか」とツイートしたのは1・2回どころではない。で、あっという間に金曜日になって、あっという間に1週間が終わる。あっという間に感じるのは、真新しい景色だったり、体験だったりがないからなんだよな・・・ということは理解している。

11月20日は、友人の命日。

昨年の今日、大切な大切な友人が亡くなった。高校時代のサッカー部の我らのキャプテン。大学時代も毎日のように遊んでいた。本当に大切な友人。

突然すぎて、心の準備ができず、そのまま葬儀も終わり、心の整理ができないまま1年が経った。あっという間の1年。

発見されたのが、3日後の11月23日。この3日間、自分は何も知らず、いつものようにあっという間に過ごしていた。なんとも言えない気持ちになる。

社会人になって上京して20年。彼は札幌で働いていたので、社会人になってからはなかなか会えなくなっていたが、札幌に帰るときは彼の働く居酒屋に行って会っていた。今年の9月に札幌に行った時、その居酒屋はもうなくなっていた。

地元の仲間たち16名で作ったLINEグループがある。2022年7月22日(金)で更新が止まっていた。何気ない会話の中、最後に彼が「みんな、ありがとう!」とコメントを残したのが最後の更新だった。

今日からまた新しい仕事が始まる。毎日毎日一生懸命仕事をする。だから、今日もきっとあっという間に1日が終わる。今は、それでいい。毎年11月20日は、彼のことを思い出して、それからまた仕事をする。

「自分の人生、振り返ってどうだった?」と聞いてみたい。やり残したことはたくさんあるだろうけど、それなりに駆け抜けたんだじゃないかな。社会人になって居酒屋で働いて、店長になって、起業して、2店舗にまで拡大して・・・、一生懸命生きていた。すごいすごい。

何十年後になるかわからないけど、自分もいつかそっちにいくから、その時に自分もそれなりに一生懸命に生きていたことを自慢するために、一生懸命に生きて、人生を楽しむ。

ちょうど今、LINEグループのひとりから「今日は命日だよな」とコメントが来た。続けて別の友人が「いまだに実感無いんだよな」と。みんな同じ気持ちなんだろうなぁ。こんな感じで毎年、彼の命日にみんなで彼のことを思い出して、みんな一生懸命生きていく。

さて。今日からまた新しい仕事が始まる。きっと今日もあっという間に1日が終わる。今は、それでいい。

これからまたきっと悲しいことは起こる。その度にきっと同じことを考える。今は、それでいい。いつか、ゆっくりできるときが来る。その時に、たくさん思い出して、たくさん悲しんで、心の整理をしよう。