二極化

tsudoi
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簡単なWeb制作はノーコード・AIの活用で実装者は不要となり、複雑なWeb制作・開発は相変わらずの人材不足で実装者の需要は増える。最近よく話題になるこの二極化。実装者であればなお、これを肌で感じるので、この二極化については、容易に考えられてしまう。

本当にそうなるのであれば、複雑なWeb制作ができるレベルになるまで、その実装者は仕事がないことになる。今、HTML、CSSそしてJavaScriptを一生懸命勉強してる人たちはどうなるのか。勉強後にいきなり高度なレベルを求められる現場に放り出させれるのか。たぶん、通用しない。段階的に、高度なレベルの仕事ができるような仕事環境を業界が用意するなら、今のこの業界と変わらない。二極化にならないということになる。

教育現場が、今後は簡単な作業はノーコード・AIが担当するので、実装者は育てません、という方向に舵を切るのであれば、さすがに焦る。または、学ぶ側が、今後は需要がないと判断し、受講者数が劇的に減るのであれば、さすがに焦る。

が、それはそれで、今後、高度なレベルを持った実装者はどう育つのか・・・という課題も出てくる。

この辺が、おそらく誰もイメージできていない気がする。

そういう意味で、僕は簡単には二極化にならないと思っている。ただ、それは人材の需要の話で、Web制作の大きな流れとしては、現実的にノーコード・AIの技術はとても速いスピードで進化してるし、複雑なWeb制作の需要で実装者の人材が足りていないというのもまた事実としてあると思う。

この時代の中、教育現場がどうなるのか。制作会社がどういう環境を用意するのか、自社で抱えた実装者をどうするのか。実装者はどういう判断をして、どういう行動するのか。そして、どんな需要が生まれ、どんな需要がなくなるのか。

たぶん、二極化するから、レベルの高い実装者以外、需要なくなるよ、という簡単な話ではない。