所感
中小企業が生き残っていく上で、大切にしたい考え方がたくさんあった。身近な例えを挙げながら、難しい言葉を使わず、簡潔にまとめられている。苦手な翻訳書だけど、とても読みやすかった。
今後読み返すたびに、なにかしらの気づきを得られそう。2024年のナンバーワン(現時点)
引用&メモ
一度失敗している人は、何もしなかった人と同じくらいにしか成功を収めていない。成功だけが本当に価値のある体験なのだ。
→言われてみればその通りかも。失敗より成功からの学びのほうが多い。
小さなことは通過点ではない。小さなことは目的地でもあるのだ。小さな企業はもっと大きければと願っているのに、大企業は身軽で柔軟であることを夢見ていることに気づいているだろうか?
→規模の拡大を目的にしない。自戒の念を込めて。
すごい製品やサービスを生み出す最も単純な方法は、あなたが使いたいものを作ることだ。(中略)この「自分自身の問題を解決する」アプローチでは、作り手が自分の作っているものを愛するようになる。問題を知っているだけでなく、その解決にどれほどの価値があるかもわかっている。
→「自分がやりたいこと」でなければ、本気になれない。
心からの信念と、企業理念の能書きとでは雲泥の差がある。
→だからこそ、企業理念は経営者自身がトップダウンでつくるべきだなと。
巨大な組織は軸を変えるのに何週間も何カ月も何年もかかる。行動するかわりに会議をして、実行するかわりに打ち合わせをする。
→大企業に限らず、中小企業でも容易に起こりうる話。気をつけないと。
制約は見方を変えれば武器である。資源が制限されると、それでなんとかしなければならなくなる。そこには無駄の余地はなく、創造性が求められるのだ。
→「ないものねだり」ではなく、「ないことを楽しむ」。
「ノー」と言って後悔することはめったにないが、「イエス」と言って後悔するはめになることはしょっちゅうある。
→安請け合いはしない。意志のあるお断りも時には大事。
教えることで、従来のマーケティング戦略では不可能だった新しい関係を築くことができるだろう。雑誌やバナー広告を使って人々の興味を引くのも一つの手ではあるが、教えることにより顧客の忠誠度を高め、まったく違ったつながりが作られるのだ。
→最初からゴールを狙わない。ターゲット顧客の信用を積み重ねる。
プレスリリースは忘れて電話をかけよう。もしくは個人的に手紙を書こう。
→本当に届けたい人に対しては、アナログ手法が有効。
誰かが抜けることになってもすぐに代役を立てないことだ。その人、そのポストがいなくて、どれくらいやっていけるのか試してみるのだ。あなたが思っているほどの人数は必要ないと気づく場合もある。
→離職はピンチに見えて実はチャンス。ITをうまく組み合わせれば、案外補充無しでもいける。
ロックスターは環境がつくる。
→その通りだなと。環境によってスターになれる適正も違う。
ただ一人の間違いから規則を作らないことだ。
→ほんまこれ。簡単にルールを増やさない。