ラグビー日本代表監督にして三井住友銀行専務取締役を務めた宿澤氏の生涯を追った1冊。
自分は、三井住友銀行がファーストキャリアだったので、同氏の逸話は聞いていた(ちなみに同氏は入行2年前に逝去)。
なかでも、同氏の「努力は運を支配する」という言葉は鮮明に記憶に残っていた。というか、座右の銘にしたいくらい好きな言葉だ。
で、実際に本書を読んで、同氏がスポーツとビジネスの両面において、稀有なリーダーシップの持ち主だったことを改めて理解した。
一番印象に残ったのは、"リーダーシップが求められるのは「チャンスとピンチのとき。それ以外のときは、それほど必要ありません」"という言葉。
有事の際に、迅速かつ的確な判断が下せるか。これから自分が事業承継を進めるにあたり、大切にしたい価値観だなと。
また明日から頑張る活力をもらえた。