美女と野獣はいつもテレビで流し見していたのでじっくり見たのぶっちゃけ初めてだったんですけど、
最初は呪いを解く為・父親を助ける為っていう打算で動いていたけれど互いの共通点を見つけてから一気に親しくなって、打算が友愛に変わり友愛が愛に変わる過程の美しさたるや
ベルを父親の元へ送り出したシーンで情緒が瞬く間に成長している…と感動した
相手の幸せを優先して自分の感情を理性で抑え込んだものの、私のことを忘れないでくれっていう抑えきれなかった本音がいじらしくて、こういうのに非常に弱い為泣いてしまった
自分含めた周りを客観視出来る様になったのも愛を知ったからなのかな
愛を知っていたベルと出会ったからこそビーストも愛を知る事が出来たんだろうと解釈した
文字が読めない事を打ち明けるビーストに対してこの本は読み聞かせにぴったりなのよ!って一緒に読み始めるベルの行動が思いやりに溢れていて、それに嬉しそうにするビーストがとにかく可愛いかったです
ベルもきっとお父さんから読み聞かせしてもらったんだろうな〜
そもそもビーストはずっと可愛かった、食べられるかなぁってなんだその口調の崩れっぷりは 子供か
というかビーストって文字読めなかったっけ、実写映画だかで図書室にある本は一通り読めた様な記憶があったんだけど私の妄想だったかな
最初は癇癪起こして吠えまくりだったけど終盤は全然吠えなくなったのも、満たされなかった隙間が愛で満たされたから吠えなくなったのか
思えば冒頭のビーストはずっと子供の様だった気がする
両親がどういう人だったのかは分からないけどあまり愛情深い人ではなかったのかもしれない
周りの使用人がああ育てた自分達にも責任があるみたいな事を言っていたし、王族という立ち位置もあって使用人に育てられてきたのかな
親からは甘やかしこそされどあまり愛を持った干渉をされなかったんじゃないかとか、使用人は使用人でしかないから王子に対しては甘やかす事しか出来なかっただろう事を考えると、
(例えば一緒にご飯を食べて笑い合うだとか、眠るまで本を読み聞かせるだとか、いけない事をしてはいけない理由を一緒に考えたりそういう情緒・倫理観を育む様な触れ合いを子への愛と指しているんだけど、
欲しい物は全部与える様な全肯定の甘やかしは愛と言うよりその場凌ぎの自己満足に感じる)
幼い頃から甘やかされる事しか知らず、誰も教えてくれないままビーストに変えられて孤独になり、
そこで親からの愛を持ったベルと出会い他人を愛する事を初めて学び、そして満たされたのかな
※ここまで妄想※
タイトルの野獣はビーストとガストン両名にかかっていると思うけど、
双方の決定的な違いは相手を思いやる客観性かな
最後まで自分が中心だったガストンとベルの幸せを主軸にして動いたビースト
相互理解からの思いやりが大事って事かね…結果はさもありなん
これまで流し見していてごめんなさい
素敵な作品でした