ぼくの学校は春休みが1ヶ月くらいある。それでも春休みはいつか終わっちゃう。しかも卒業生、つまり受験生か就活生になってしまう。これが僕はうまく生きていける気がしないんだな。受験ははっきり言ってトラウマになっている。
よく受験戦争って言われているけど、僕はそれが嫌いなんだよな。勉強は好きだったけど合わせて嫌いになった。ヘイトセットだしらんけど。僕は塾に通っていたし、模試もAだったんだぜ、本当だよ。でも、受験勉強は頑張れなかったな。だって馬鹿らしいと思ってしまったんだ。最後の1ヶ月はどうしようもなく、学校にも行かず、でもなぜか疲れていたね。高校受験のテストはとても短い。塾に行けば予測問題をもらえて、攻略法まで身につけられる。最初は楽しくやってたけど、そのためにいろんなものをいつの間にか諦めていた僕はついに不登校になった。友達は塾に行ってなかったけれど、学校が楽しそうだった。実際楽しかったかは知らない。もう友達じゃなかったのかも。知識は大切だし、忍耐力とか努力量とか財力とかコミュ力とかいろいろあるけど、あの問たちにかける熱量を僕は間違えたのかな。いまだにわからない。自分が思ったのは、学問のことを、頭の良さを武器にして他の人を蹴落とすような真似させないでください、そんなふうにするならこっちから願い下げだと、僕の席など要らないから、他の誰かが座ってくださいと、おしゃかにしてしまった。
これが自分の甘えた考えで、逃げたから、塾のお金は支払ってもらっていたのに。安くなかったのに。不登校になったのは、鬱でも何でもなくてただ怠惰に堕ちたていたからじゃないのか、こんな結果は社会じゃない、自分のせい、社会は僕に何も手を出していない、勝手に死んだんだと。後悔と恨みの渦中にいまだ取り残されている。そんな僕の、また、高校最後の春休みが終わっちゃう。
一応、通信制がある学校の資料を取り寄せたりはしてるんだよ。僕の願いは、どうかまた勉強を好きにならせてということだけ。それでもまた自分のせいで失うかもね。