就職活動

みなと
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1年前、卒業する頃にはもう就職先は決まってるんだろうなってなんとなく思っていた。それで余った時間を使って見損ねたドラマやアニメを見て、学生最後の春休みを満喫してるんだと考えていたのに。実際はそうはいかなかった。お祈りの言葉を見る度、私は必要なかったのかなって、疎外感のようなものを感じてしまう。

本当の気持ちを隠してまで「この仕事をやりたいんです」とか「これは御社しかない強みなんです。あなたの会社が私の第一志望です!」なんて言いたくない。でも自分の夢の過程にある通過点としてその会社に勤めなければならないのなら、それは仕方のないことなんだろうなって思う。本音を隠すのはきっと捨てられたくないから。後々の人生に響いてくるから、社会経験ないんだねって言われないように自分じゃない誰かになりきるんだと思う。

私はただ、彼女になりたかった。本当に、ずっと。暗闇の中そっと手を差し伸べてくれた彼女のように、私も誰かを救いたかった。だから私は貴女を目指してきたのに。岐路に立った今貴女の姿はどこにもなくて。過去の私を知っている貴女なら彼女以上にアドバイスをくれるような気がして、ずっとずっと探してしまう。今、もし貴女からこうした方がいいっていうアドバイスを貰ったのなら、きっと彼や彼女よりもすんなりと受け入れることが出来るんだろうな。できることなら寄り添って欲しいんだけど。

何か思ってこの記事を書き始めたのに、珍しく文字を打つ手が止まりながら、悩んで打っている。あまりこのサイトでは悩みたくないんだけどな。ただ言葉にならない感情が居座るばかりで、なんとなく泣きそうになっている。こんな時はいちばん好きな、誰にも公表してない歌手の曲を聴くのが一番なんだけれど。同じ部屋に姉が居るから聴けやしない。別に姉は悪くはないんだけど。

特定の人には伝えている、ある心の病。ここで公表する訳でもないけど、それが無ければ私は自分に自信を持つことが出来て、みんなと同じように話せて居たんだろうか。私の中にある理想の人生を歩むことが出来たんだろうか。友達とか、会話とか、そんな当たり前のこと。別に誰かを恨んでるわけじゃないけど、これも神様の悪戯なのだろうか。もし神様が居るなら、なんで私を人間として生を与えたんだろう。内気な人見知りの、何考えてるか分からない人に、100年かけて人生の意味を見つけなさいなんて無謀だよ。誰かを救いたいって嘆いてる人生だけど、私の経験が誰かを救うなんて、そんなことは思ってない。私自身なんてどうでもいい。相手が救われたら、私はそれで充分だし。自分なんてずっと後回しの人生だし、自信もこれっぽっちも持ってないから、演じ切るのも自信を持ってアピールするのも、誰かの救いになるような経験を持ってるわけでもないよ。私は私で、相手じゃないし。100%伝わらなきゃ意味がないって今は思ってる。

やりたい仕事をやれる世界ならよかった。誰もが自分が生きてる実感を感じる世界がよかった。そしたら自ら命を絶つ人も少しは減ったはずなのに。難しい。難しいよ。もう、まだ社会出てないはずなのに、もう生きにくい。こんな世界で生きていける気がしない。仕事は沢山あるって言ってたけど、そこに巡り合うまでの道のりが苦しすぎる。周りに頼ったって最終的に頑張るのは自分自身だし。誰も助けてくれない。手を離される度、必要されてなかったんだってそれだけが分かって、自分の性格を恨む。そしてそれで、よく分からない感情に苛まれる。もっと話せたら違ったんだろうなって。あぁ、なんで今小学生時代のことを思い出したんだろう。就職活動って友達作りに似てるのかな。私、友達作るのにずっと苦労してきたから。なんか、その感情の感覚に似てる。苦しい。また、泣きそう。

誰か助けて欲しい。苦しいけど、そういう在り来りな救いを求めてるんじゃなくて、私という人間を、ありのままの私を認めて欲しい。それじゃなきゃ、私が居る意味が解らないからさ。誰か、誰でもいいから教えて欲しい。