年末と年明けと日時が過ぎていく中、2本の記事を書いた。と言っても中途半端に終わったもので最後まで書いていない。このアプリ?内では「最近考えていること」という独自のタグを作って使用しているけれど、この前書いた未公開の記事は最近考えてる事でもないしな〜ということで言語化にも出来てないし、公開するかは分からない。一生自分だけにしか見れない記事にしてるかも。(結果2月5日に公開しました)
年が明けて早々、こんな事が起きるなんて思ってなかった。いや、誰も予想してなかったはずだ。テレビのチャンネルを変えてもXを見ても地震に関することばかりで、ゆっくり出来る時期なのにそれが出来ない人達が居ると思うと、なんだか言葉にできない感情が居座る。いっそ未来が見えたのなら。なんてそんなことを考える。もし未来が見えたなら、こんな大災害が起きても居なくなる人は少なくなるんじゃないだろうか。いなくなった人達が生きている私達に「もうすぐ危険なことが起きるから気をつけて」と夢でも現実でも語りかけてくれたのなら。救われる命があるような気がする。
今日、というより、さっきから頭の中で彼女の事を思い出している。私は3月に卒業する年で、まだ就職先は見つかっていないけれどあらかたどの道に進もうかは決めている。その先に彼女が居ることだけは確実に解っている。絵とか文章とか、色んな自己表現を学んできたけれど、多分私がやりたいことは誰かを救うことで。あの時、あの瞬間、あの空間で私は確実に彼女に救われて。だから高校時代は本気で彼女みたいに人を救いたいって思っていたし、それの答えが「臨床心理士になる」ことだった。でもその夢は諦めろと言われ、探した結果、唯一得意だった「文章で自分を表現する」、それを叶えられる「小説家」だった。でも物語にしてまで書きたいものなんてなかった。そんな中模索して出来たのが『君の足跡が消える前に』『青色の夏』『指輪を外して』だった。音楽、小説、指輪(ペアリングの方が近いかも)、恋人、忘れたくない人。だいたいそれらの要素が入ってるこの3作品全部に共通して出てくるのが「幽霊」だ。(正直『君の足跡が消える前に』は微妙だけれど)実際私が幽霊を見た事あるかみたいな現実的な話は置いておいて、ここで言う「幽霊」は「自分にしか見えない大切な人」という意味で使っている。だって実際に幽霊って他の人には見えないし。それでつまり何が言いたいのかと言うと、この「幽霊」も「自分にしか見えない大切な人」もたぶん彼女のことなんだろうなという事に最近気がついた。
私がどれだけ彼女の事を書こうと読んでいるあなたには伝わらないし、私自身も自己満で書いてるから全て分かれと思って書いてるわけじゃない。物語でもそれを意識してるわけではなかった。けれど、一度記憶を消した彼女が私の中で生きているなら。彼女に会えないのに、担任という名目で繋がっていた勝手に恩師と呼んでいる担任の先生に会いに行くためだけに同窓会に出向いたり。結局はそういうことで、私自身が気付いてないだけで、ずっと彼女が私の中に住んでいるんだと思う。だからたまたま足を運んだ合同企業説明会で、医療関係の施設で臨床心理士になれるという言葉を聞いて彼女を思い出すんだと思う。あの時、あの場所に居なければ、私は彼女を思い出すことはなかったんだろうかと思うと、なんだかよく分からない気持ちになる。嬉しいのかすら分からない。
でもそのせいで、彼女を思い出したせいで、去年も今も貴女が居ればいいのにとどんなに願ったことか。高校の制服を見せに中学に行った時、恩師が言った「いま撮った制服の写真、先生に送るけどこれきっかけで文通が出来たらいいね」という言葉を本気で信じてた。でもそんなに現実は甘くなくて、貴女のおかげで夢が持てたこととか、初めて好きな人が出来たこととか、そんな些細なことを伝えたい欲求ばかりが増えていって。彼女と恩師にしか見せてない勢いで書いてくれた歌詞すら「いいね!」と言ってくれて、もし貴女が、彼女が、恩師が今書いている最高傑作の小説を読んだらどう思うだろうか。貴女は笑ってくれますか。なんて、そんなことを打ってみる。届きはしないんだけどね。
同窓会の時、別れ際「手紙、なかなか書けなくてごめんね」と言った彼女。あの瞬間、周りに人は居たけれど、確実に音は消えた。私と彼女の2人しか居なかった。その言葉が彼女の事だと気付くまでに少しの時間を要したけど、「カウンセラー」という具体的な言葉を口にしなかった彼女の気遣いがやっぱりあの時と変わらなくて好きだった。ラインを交換したかったけれど、やっぱり迷惑かなという感情が過ってそれを言うことは出来なかった。あなた達2人とは適度な位置と関係性で接していきたいから。
なんか彼女の事を思い出すなあ〜の感覚で軽く書こうと思っていたのに、今までに感じたことをほぼ全部書いてしまった。まあ、そんな日もあってもいいよね。いつか届くといいな。