未来の自分と大切な人たちへ向けて記憶を綴る

霞月つむぐ
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たぶん今日は今までで一番寂しい記念日になったのではないだろうか。いつもはそばにあなたがいたから。当たり前の日常が続くことがこんなにも大切だったとは思わなかった。あれからもう何年も経っているだなんて信じられないくらい、時が経つ速さに驚いている。

その当時に書いていた日記のようなものを見つけた。

わたしの手書きの文字を読むと、不思議とその当時の感情などが一気に蘇ってきた。かなりびっくりした。最近はペンを持って書くことが減ってしまった。改めて思ったのは、「自分の手で書く」ということがすごく大事だったということだ。

その時にしか表現できない気持ち、思い。自分の文字にその感情を乗せる。そして後から読んだときに思い出す。それはきっと、文章、映像、写真、に共通するものではないだろうか。

アナログがもしかしたらすごく価値のある時代なのかもしれない。そしてたぶん、そのことに気がついている人はそんなに多くはないのかもしれない。

話が逸れてしまった。

「記録に残す」ことがやっぱり大事だなって改めて認識した。そしてそれは、未来の自分や大切な人に向けてのものだということに気づいた。思い出を振り返ろうとした時に、それを実感できる。

未来の私たちが、「あの時こんなだったよね」って鮮明に思い出せるように、今はただひたすら残していく。

@tsumugudays
エッセイ的なものを書いています。