チャーリー:その、ちょっと自己紹介から始めない?たとえば…..あなたはどうして地獄にやってきたのか、とか、そのあたりから…..(本当に知りたいのか?)ええ、もちろん!そういうふうにすれば、一緒にあなたの状況を改善できるわ!
ハスク:状況、ねえ?まあ、アルのような奴から聞くよりは、幾分かマシか
チャーリー:え?
ハスク:
俺は流しの人間だった、どこにも居つけなかったからな
今はただ、持っていた資産をすった博打うちでしかない
残っているのは、棚のボトルの一番底にひとしずくだけ
つまりどういうことかって、魂を救う道なんてのが俺には到底見えないんだ
俺には穴が開いてる
見ようと思えば、誰にだって丸わかりさ
あいつはそれを知っている、だから俺はあいつに従うしかない
それでも、全部を投げ出すほどめちゃくちゃにはなれない
だからただ飲んで、一人でいるのがいいのさ
俺は汚れて老いぼれた魂、もうこれ以上どこにも行けない
ラジオのコールにただ応えるだけ
空っぽの心に乾杯だ、いつからそうなのかなんてもうわからない
イカサマ野郎は手を見せない
あんたが爪を隠し持ってないかこっちにはわからない、同じだ
だから俺をどうこうしようと思わないでくれ
俺は飲み干して、気を紛らわせているんだ
チャーリー:
あなたはもう自分でことを片付けているのね
でもこのプログラムはそういうことじゃないの、あなたの魂を救いたいだけ
(そうか、頑張りな)
私は転落を見てきたわ
いい人のも、まったくのクソ野郎のもね
でも、もしあなたが簡単に私から逃れられると思うのなら、大きな間違いよ
ハスク:
お嬢ちゃん、この老いぼれは自分のしたことのつけを払っただけだ
だからなんと言ったって、あんたが与えてやることはない
往来の間抜けどもを見てみろよ、まったくもってそんな感じだ
チャーリー:
間違いだって、それも人生の一部でしょう?
ハスク:
計画があるんだって?言ってみろ、そして俺が真っさらになるか試してみることだな!
チャーリー:
お願い、チャンスをちょうだい、やってみせる!(殻の中はもう深く腐ってるんだ)
ハスク:
それでも、更生できる余地なんか残っちゃいない(でも…..)
俺には穴が開いてる
世界中に晒されてるようなもんだ
あんたの計画にとって俺は邪魔だろ
まあ、いくらかは我慢するさ
もう言ったが、俺はこれでいいんだよ
俺は古びて老いた魂、もうこれ以上どこにも行けない
ラジオのコールにただ応えるだけ
空っぽの心に乾杯だ、いつからこうなっちまったのかな
イカサマ野郎は手を見せない
あんたの本心もだからわからない
つまり放っておいてほしいのさ
もう俺は飲み干して、それで溺れているんだよ
チャーリー:
あなたをそこから解き放つチャンスをちょうだい
その、もしもあなたが信じてくれるなら
きっと成長できる、傷も治るわ、変われるはずなの
その痛みに耐え続けなくたっていいでしょう?
ハスク:
これだけ言ってもまだわからないか?
もう何も残ってないんだ
愛だの、涙だの、憎しみだの、俺にはもう関係ない
わかっただろう、俺の運命なんて誰が気にするわけもない!
(でも…..)
十分!
老いて汚れたみじめな魂、これ以上はもうどこにも行けない
支配者の求めにただ応えるだけ
空っぽの心に乾杯だ
俺たちはもう始まりもわからない
イカサマ野郎は手を見せない
あんたの心もだからわからない
とにかく、俺たちを放っておいてくれ
飲み干して、もう溺れているんだから
奥底に降りていって(もう溺れている)
埋葬された塚に着く(どうしようもない)
口の中には血の味だ(そのままいるしかない)
出口なんかどこにもない(放っておいてくれ)
ただただ頭を横たえる(気を紛らわせるうちに)
見つけられるには迷いすぎている(もう溺れている)
手を広げて、ただ沈んでいくだけだ
感想:このあと歌詞外でハスクが「驚いた、本気なんだな」「あんたは誰かにとっての救いだろうよ、俺にとっては違うだけだ」とか言うんだが、こういうやつが一番始末に負えないだろう。
sharkというのはスラングで詐欺師、イカサマ師というらしい。Drownというのは溺れている、という動詞と、酒で気を紛らわせる、という俗語。