本との初めての出会いは0歳の時です。
赤ちゃん用のお風呂場で遊べるおもちゃとして両親からもらいました。確か、ブルーナのミッフィーの本。
文字を読めるし、言葉をスラスラしゃべれるスーパー天才赤ちゃんでなかった私は本を齧りました。
ガジガジガジガジ、おまえは山羊か! ツッコミを入れたくなるくらいに本のあらゆるところを齧り続けましたね。
赤ちゃんだった私は、この口に入れても美味しくないお腹がいっぱいにならない四角い謎の物体を、歯が生えてくるむず痒さを解消するグッズと認識し、小さな歯型をいっぱいつけました。
そこがすべての始まりです。まさか本を読むのが、三度の飯並みに好きになるなんて、赤ちゃんの私は思いもしなかったことでしょうね。
電子も、紙も、ネットも読み漁っている。活字の海に溺れ、本の世界に入り込むことが大好き。
自分もその世界を創りたいと、アマチュアで小説を書いている。あのブルーナの本がなければ、ここまで物語に恋をすることはなかったな、となんだか不思議な気持ちになりますね。