行きつけのお店に男女の漫画のイラストが飾られていました。赤い髪の男と桃色の髪の女が剣を交えている、宝塚風のイラスト。どこかで目にしたことがあるような気がするんだけど、なんだか思い出せないな。喉に小骨が刺さったような違和感をずっと感じていました。
私「遊戯王DM」のアニメが大好きで、奥井雅美さんのOP曲やED曲をYouTubeで聞いていたんです。それで「輪舞-revolution」を初めて聞きました。そう「少女革命ウテナ」のOP曲です。
行きつけのお店にあったのは当時月刊誌「ちゃお」で連載をされていた、さいとうちほ先生の描かれた「少女革命ウテナ」のキャラクター冬芽と主人公のウテナだったのです。
「少女革命ウテナ」のアニメ、そして「美少女戦士セーラームーン」の初期のアニメを監督されていたのが、幾原邦彦監督です。「少女革命ウテナ」を見て衝撃を受けました。
なんだ、これはと。
ちなみに簡単に物語を説明をしますと…昔、子供の頃に助けてくれた王子さまに憧れ、「王子さまになる」ことを決意したウテナが鳳学園に転校し、「薔薇の花嫁」である謎の少女・アンシーと出会い、アンシーをかけて争うデュエリストたちと決闘をする。ウテナはもう一度憧れの王子さまと会えるのか、はたしてアンシーと友達になれるのか…といった感じです(すっごい雑だな)。
今でも何十回見ているのですが、理解できないところだらけです。なのに目を惹かれずにはいられないし、よくわからないのに胸に訴えかけてくる。ウテナやアンシーを始めとしたキャラクターから目が離せない。
そもそも、セーラー服&学ラン、お姫さまなドレス、王子さま、魔女、決闘、影絵の少女、薔薇の話、複雑な相関関係、星、プラネタリウムと大好きなものがいっぱい詰まっているんですよね。見ないわけがない!
学生時代に「輪るピングドラム」が放映されると聞いたときは大興奮しましたね。小説も買って読んだりして、アニメをガッツリ見て。
「輪るピングドラム」は星野リリィ先生がキャラクター原案を担当されているアニメです。サンシャイン水族館とか宮沢賢治好きにはたまらないですね。やくしまるえつこさんを知ったのも、このアニメだったな。
かわいくて、訳わからなくて、ハードで、そんでもってすごく切ない。
家族とか恋とか、友達とかのお話で夜空で輝く星みたいにキラキラしていて、すてきです。
すっごく言葉や文字で表現するのが難しいですが、「少女革命ウテナ」や「輪るピングドラム」が好きで、私の書いている作品は、監督のアニメの影響をすごく受けていますというお話でした。
次は漫画家の中村明日美子先生のお話を書きたいです。