時間泥棒のせいで時間が足りないし、やらなきゃいけないことは山のようにある。
それなのに人間の寿命は百歳前後。おまけに年を取れば、身体は経年劣化していく。子供の頃のようにできることが増えるのではなく、できないことが増えていく(もちろん年を経たからこそできることもありますが)。
人の人生なんて宇宙や地球の歴史で考えたら、瞬きのようなものだなと思います。
それでも読書をするときは、ゆっくり腰を据えて読みたいのです。
速読もできなくはないけど、あえて紙の本をじっくり読みながらメモ帳に「ここがよかったな」とか「ここ、感動した」みたいなメモを取る時間が好きです。
一冊一冊の内容を全部一文も間違えずに覚えている。そんな状況は無理だけど、一冊の本の中の流れや雰囲気、胸に突き刺さった一文や登場人物の言葉を、ゆっくり味わいたいなと思うのです。